起こるは「物事が始まること、発生すること」。
「発生」と言い換えると分かりやすい。
起こり勝ちは「起こるかもしれない、起こる傾向にあるという意味のこと」。
「傾向」と言い換えると分かりやすい。
起こるは既に起きていることですが、起こり勝ちや起こり気味は、まだ起きていないことです。
いずれ近いうちに起きるかも知れない、そのような傾向があるということです。
「起こる」は既事実
「起こる」は自然災害や事件・事故が発生することです。
ですから、事実として既にあることになります。
例えば「すさまじい土砂崩れが起きた」「大量の雨のため、地下水が溢れてスベリ崩落を起こしたようだ」「ちょっとした雨でも次の崩落が起こるかも知れない」「起こることは以前から指摘されていた」「起きてしまったことを教訓に全国一斉点検をすべし」「そこはいかにも地滑りの起こる場所にみえる」などと使います。
「起こり勝ち」は傾向
「起こり勝ち」はまだ起きていないことで、「起こり易い傾向があること」です。
例えば、「一度崩落が起きた谷は、梅雨時の少しの雨でも崩落が起こり勝ちとなる」「一度起きたことは二度起こり勝ちになる」「似たような場所は崩落が起こり勝ちとなる」「何も対策なしで土砂を廃棄すれば、崩落は起こり勝ちになるのは当然だ」などと使います。
「起こる」の傾向は「起こり勝ち」
「起こる」は出来事が発生したことです。
「谷で崩落が起こる・殺人事件が起こる・交通事故が起こる」など偶然や故意で出来事が発生することです。
また、同じような環境であることや同じ原因が続けば、「同じことは起こり勝ち」になるのです。
そのような傾向になるということです。
「忙しい人がミスを起こした場合、手伝わないとまたミスが起こり勝ちになる」と使います。
「起こる」と「起こり勝ち」とは
「起こる」は何かのもの事・出来事などが発生することです。
自然災害や事件・事故などになります。
起きた原因を調べると、起きるだけの条件はあると言えそうです。
そのような条件が漫然と維持されていれば、再び同じ出来事は起こり勝ちとなるのです。
「凍結した高速道路でスリップ事故が起きた、通行止めをしないとまた、スリップ事故は起こり勝ちとなるだろう」と使います。