不作為は「対処すべき事柄を対処しないで放置すること」。
「放置」と言い換えると分かりやすい。
無作為は「対処すべき事柄で無いため対処しないこと」。
「該当外」と言い換えると分かりやすい。
普通は何かをしたときに問題となり、場合によっては処罰されますが、何もしない場合も同様のことになる可能性があります。
無作為は問題ありません。
「不作為」は問題あり
「不作為」は何もしないことが問題となり、罪に問われることです。
何もしないから良いのではなく、何もしないから悪いということです。
対処しなければならないことを故意にしないことですから、問題となるのです。
まったくしないのではなく、間違っていることや効果が出ないことをしても「不作為」の汚名は掛ります。
国の政策では、たまにあることです。
「無作為」は問題なし
「無作為」は何もしないことですが、対処すべきことではない場合ですから、問題とはなり得ません。
対象外ですから、むしろしてはいけないのです。
仮にしてしまうと「余計なことをした」と言われます。
なすべきことをしないで、余計なこと・やってはいけないことをするということは、現実社会では良くあることなのかも知れません。
「不作為」と「無作為」は難しい
「不作為」を問われることは「無作為」で良いと思っている場合がありますから、判断は難しいということになります。
「不作為」も「無作為」も何もしないことには変わりありませんから、「不作為だ」と言われても「無作為で良い」と言われると、どちらが正しいのか分からなくなります。
「野党がこれは不作為だというが、政府はそれは無作為で良いと反論した」と使います。
「不作為」と「無作為」とは
「不作為」は対処すべき事柄に対し対処しないで放置することです。
「無作為」は対処すべき事柄ではないので対処しないことです。
考え方・立場の相違から、ある事柄に対して「不作為」と「無作為」が分かれます。
例えばある国家間の賠償問題についなのでて相手国は不作為だと言い、当時国は対象外なので無作為で良いと判断することです。