「聞く」は自然に耳に入る音を受け止める行為です。「聴く」は、耳を傾けて注意深く音を受け止め意味を確認する行為です。「きく」という大和言葉は、本来、注意深く五感をとぎ澄ます行為を指したと云われています。そのため、目・口・鼻・舌を使って注意深く行った行為にも「きく」という表現を使います。例えば「目利き」や「塩を利かす」や「...
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声に出して発音すると同じながら文字にすると二通りの表記が存在する言葉に(じ、ぢ、ず、づ)があります。これらの表記が(現代仮名遣い)の中で定められました。終戦直後までは、(歴史的仮名遣い)の(つづ)が使用されていました。昭和21年に(現代仮名遣い)で定められたその中で(ずつ)に統一され、昭和60年に(づつ)は(歴史的仮名...
様式は「あることについて決められている型や表現のこと」。「スタイル」「方式」「流儀」と言い換えると分かりやすいです。仕様は「何かを作るために必要な方法のこと」。「手順」「手続」「規格」と言い換えると分かりやすいです。様式は「あの人の生活様式は洗練されている」「この建築は平安時代の様式を保っている」などと使われます。仕様...
おじさんの漢字の表記には(叔父さん)、(伯父さん)、(小父さん)の三種類の表記がある。この三種類は対象がそれぞれ違うため表記の漢字も三種類に分けられる。父または母の兄弟を表す時は、(叔父)や(伯父)となり、他人の年配の男性を表す時は(小父)を用いる。近所のおじさんや仕事場、趣味の付き合いの場にいるおじさんは(小父)と書...
保証は「あることに賠償責任を持つこと」。「裏付け」「担保」と言い換えると分かりやすいです。保障は「安全などを約束すること」。「セキュリティ」「警備」と言い換えると分かりやすいです。保証は不具合が生じた場合、無償で償うことです。家電製品や人間の保証、借金の担保や債務が焦げ付いた時の連対保証などと使われます。「保障」は「安...
退職は「仕事を辞める」という意味だけです。それに対して退社は「仕事を辞める」という意味もありながら、その日の仕事を終えて会社から出る、という意味もあります。仕事を辞めることを同僚やお客様にお伝えするときは、「退社」ではなく「退職」と伝えるほうが、間違ったとらえ方をされなくてよいと思います。退社という言葉をつかうときは、...
勉強は「深く学問的なことを習得すること」。「勉学」「学び」「学問」と言い換えると分かりやすいです。学習は「いろいろなことについて広く知識を身に付けること」。「修業」「習う」「調査」と言い換えると分かりやすいです。勉強は学校などで学問や専門的な知識を身に付けることですが、学習は様々な事柄について具体的な知識を身に付けるこ...
概念は「対象となる事物に対する大まかなイメージ」。対象となる事物に対する一般的なとらえ方。観念は「対象となる事物に対する各自が持つイメージ」。対象となる事物に対する個人的な印象。 自動車という言葉から、人や物を移動させる道具というイメージが概念で、特定の車両や自動車に対する個人的な思いを想像するのが観念。 概念とは一般...
10世紀末、歴史的仮名遣いで「お」と「を」は発音上も文字上も区別されていたが、11世紀初め頃から「お」と「を」の混同が見られ、「お」と「を」は同じ発音になってしまった。しかし「お」と「を」の区別を失っても意味の読み取りに大した影響はなかった。現在「を」は助詞として残り、「お」と「を」は両方「お」と発音する。 「お」と「...
どちらも核酸と呼ばれる物質ですが、DNAは「デオキシリボ核酸」、RNAは「リボ核酸」です。それぞれデオキシリボース、リボースと呼ばれる構成要素に「塩基」が結合した、「ヌクレオチド」と呼ばれる構造が連結してできており、デオキシリボースはリボースと比較すると、酸素原子が一つ少ない化学構造となっています。 「DNA」の意味 ...