動転は「びっくりして冷静さを失っている状態のこと」。
びっくりした結果、冷静でいられなくなる、落ち着いていられなくなるという意味で使っていきます。
狼狽は「うろたえて騒ぐこと」。
うろたえた結果、わめきちらすような光景に対して使っていきます。
冷静ではないという意味では、動転と言える状況にかなり似ているでしょう。
「動転」の意味
動転とは、びっくりして冷静さを失っている状況のことです。
何かの出来事に驚いた結果、冷静さを無意識のうちに失っているような光景で使っていく言葉です。
気が動転するといった表現を使うことが多く、そういう言い方を覚えておくと良いでしょう。
動転しているときには、自分でそれに気付けないことも多々あると言えるはずです。
「狼狽」の意味
狼狽とは、うろたえて騒ぐことです。
冷静さを失った結果、そういった状況になっているので、動転と同じような意味と言えるはずです。
わめきちらすような言動が見られる点が特徴なので、そういった部分は狼狽においては特に覚えておいてほしいです。
狼狽に関しても本人が気が付かないうちにそういう状況になっていることが多いでしょう。
「動転」と「狼狽」の用法や用例
「大事な商談の日に寝坊をしてしまい、目覚まし時計を見た瞬間に気が動転してしまった。
それからのことはあまり記憶がないんだよな。
とにかく冷静じゃなかったのは覚えているけど。」
「俺はたまに狼狽して、わめきちらすような言動を見せることがあるんだ。
無意識のうちにそうなってしまっているようだが。
できれば直したいとおもっているんだけどね。」
動転と狼狽はほぼ同じ状況を表している
動転と狼狽については細かい部分で意味は異なっていると評価できるでしょう。
しかし、大雑把に言えば、両者は同じ意味の言葉です。
傍から見れば、動転と狼狽に関しては同じ光景にしか見えないはずです。
だから、動転と狼狽は使い分けが難しいと感じられる可能性があります。
区別をしていくのは現実的ではないと言えるはずです。