説得するは「話をすることで、相手に納得させること」。
相手に納得してもらうことが重要であり、それができなければ説得するという状況には至りません。
諭すは「物事の道理を示すことで理解させること」。
物事の道理を使いながら理解させる、分からせるという意味になるので、説得に似ている面もありますが、ちょっとニュアンスが違います。
「説得する」の意味
説得するとは、話をすることで、相手を納得させることです。
話をした結果、相手が納得をすれば説得が上手くいったという状況になりますけど、どれだけ話をしても相手が納得しなければ説得するという行為は不発に終わると言えます。
したがって、説得するに関しては相手次第の面もあるため、難しい行為である場合も考えられるのです。
「諭す」の意味
諭すとは、物事の道理を示すことで理解させることです。
何かしらのことを分からせる際に使う言葉と言えますけど、単に話をするだけではなくて、物事の道理を示さないといけないので、諭すに関してはややハードルが高いです。
また、諭すに関しても相手次第の面があるため、理解してもらえるかどうかは確実には分からないでしょう。
「説得する」と「諭す」の用法や用例
「社員旅行の幹事を引き受けてくれる人を探していたけど、ようやく説得することができた。
1番向いていると思われる人に頼むことができたから良かったよ。」
「人は諭すことで分かってもらえる場合がある。
きちんと物事の道理を示すことで、相手が理解できる可能性は高まるからな。
だから、諭すという行為は非常に重要なんだよ。」
説得するも諭すも相手に分かってもらう行為
説得すると諭すはともに相手に分からせる行為であると言えます。
したがって、意味としてはかなり似ている状況なのです。
ただ、説得するは単に話をするだけでOKですけど、諭すは物事の道理を示す必要があるので、それだけ難易度が高い行為になります。
だから、それぞれ全く同じ意味ではなく、ニュアンスに差があるということです。