全容は「全体の内容のこと」。
何らかの内容を表すものを全体的に見たときに使う言葉です。
全容に関しては、概要に近い言葉と言える可能性が高いです。
全貌は「全体の形、姿のこと」。
全容は全体の内容のことですが、全貌はあくまでも形や姿なので、中身ではなく、外見になります。
したがって、上辺に関する概要という言い方ができるのが全貌になるわけです。
「全容」の意味
全容とは、全体の内容のことです。
内容面に関して、全体的に見ることができるときに使う言葉と言えます。
内容に関する概要なので、割といろいろな機会で使用することがあるでしょう。
例えば、物語の全容といった感じで、特定の作品の内容に関して、全体的に見るときがあれば、全容という言葉で表現していくことになるのです。
「全貌」の意味
全貌とは、全体の形、姿のことです。
特定のものに関して、全体的な形や姿を見るときに使っていきます。
基本的には外見に対して使う言葉と言え、そういったものに関して全体的に見えているようなシーンがあれば使いますけど、全貌に関してはそこまで頻繁に使用するとは言えないでしょう。
実際、外見に関してわざわざ全貌と表現しないといけない機会がほとんどありませんから。
「全容」と「全貌」の用法や用例
「今回の事件に関してだが、捜査を続けてきた結果、ようやく全容が明らかになってきた。
どういった事件なのかさっぱり分からない状態から、その内容がやっと明らかになってきたのだ。」
「このドラマにおいて、黒幕の人物は今まで外見の一部しか表現されず、誰だかさっぱり分からなかったけど、今回でようやく全貌が明らかになり、正体が判明したんだ。」
全容と全貌はともに全体を表す言葉
全容と全貌に関しては、ともに全体を表す言葉と言えます。
一部ではなく、全体を見ることができるときに使うのです。
全容に関しては、それなりに使う機会があるかもしれませんが、全貌についてはそこまで多くないでしょう。
やはり特定の人物などに関して、形や姿が全体的に見える状況が普通であり、一部しか見えない状況はなかなかないので、あえて全貌という言葉を使う必要性がないのです。