待避は「危険な状況を避けるために、その場に留まること」。
このまま進むと危険な状況に遭遇する可能性があると判断した際に待避という行動をとります。
退避は「危険な状況を避けるために、その場から移動すること」。
このままとどまっていると危険な状況に遭遇すると判断した際に、逃げるようにして場所を移動していくときに退避を選択するのです。
「待避」の意味
待避とは、危険な状況を避けるために、その場に留まることです。
このまま進むと危険な状況になりそうと判断したときに、あえて動かないで、その場でじっとしているようなケースで使うことが多いです。
今いる場所がある程度安全であると言える際に使うので、使用できるシーンはそれほど多くないと言える可能性はありますけど。
「退避」の意味
退避とは、危険な状況を避けるために、その場から移動することです。
今いる場所に割と危険が迫っていると思えるときに、そこから移動をしてより安全な場所に逃げるようなシーンで使います。
災害のなどのケースではこの退避に当たる行動はよくとられているでしょう。
したがって、特定のシーンではよく耳にする可能性が高いです。
「待避」と「退避」の用法や用例
「地震が収まるまで、しばらく建物の中に待避しておこう。
移動している最中に揺れが大きくなって、何かが落ちてきたら危険だからな。」
「この場所は危険だ。
しばらくしたら津波がやってくるかもしれない。
地震が収まり次第、すぐに安全な場所まで退避しよう。
津波は本当に恐ろしいからな。
できるだけ迅速に行動するように。」
待避と退避は目的は同じ
待避と退避に関しては実際にとっている行動それ自体に違いはあります。
しかし、目的は同じなのです。
待避も退避も安全を確保するという意味の言葉であり、その部分では共通しています。
言葉自体も意味も似ている面があるので、混同する可能性はありますけど、使われている漢字を見れば、それぞれの意味は理解しやすいでしょう。
したがって、区別も十分に可能と言えるはずです。