引力は「物体と物体が引き合う力のこと」。
地球においては地球上の物体と地球の間で引力が生じているのです。
だから、地球上の物体は地球に向かって落ちていくことになります。
重力は「引力と遠心力を足したもののこと」。
地球は回っているので、そのときには少なからず遠心力が発生しています。
その遠心力を引力に足したものが重力となっています。
「引力」の意味
引力とは、地球上の物体と地球の間で発生している、互いに引き合う力のことですが、引力はそれ以外のケースでも存在しているので、いろいろな場面で使うことができます。
正式には万有引力という言い方をします。
地球上の物体は地球に向かって、つまり下に向かって落ちていきますが、これは引力が存在しているからと言えるのです。
「重力」の意味
重力とは、引力に遠心力を足したもののことです。
地球が回っていることにより、地球上では遠心力が発生しています。
特に地表付近ではその遠心力の影響が大きいとされているのです。
そして、引力にこの遠心力を足した力というのが重力になり、私たちが生きている中で実際に感じている力です。
重力というのは人間にとっては身近なものではあるものの、引力と遠心力が合わさった力というのは覚えておきましょう。
「引力」と「重力」の用法や用例
「物体というのは互いに引き合う力を持っている場合がある。
それを万有引力、通称引力と言うのだ。
地球上では地球と身の回りの物体の間でそれが生じている。」
「重力というのは引力に近い概念ではあるが、引力そのものではない。
地球が回転するときの遠心力が加わっているので、重力というのは引力よりも大きな力となっていると言えるのだ。」
引力と重力は同じではない
引力と重力というのは同じものだという認識の人もいるかもしれません。
ただ、引力と重力は似たような側面を持つものの、全く同じではないのです。
重力は引力にさらに遠心力が加わったものですから、引力とは厳密に言えば異なったものです。
私たちは重力に影響されているので、それは引力に加えて、遠心力も受けていると言え、そういった中で生活をしているということになります。