「青田買い」は、稲の収穫量を見越して、青田の内に買うことです。

また、企業が翌年の卒業見込みの学生の採用を早々に内定することも表します。

俗に、「青田刈り」ともいいます。

「青田」は、稲が生育して青々とした田んぼのことを指します。

俳句では、「青田」は季語です。

季節は夏七月を表します。

まだ実らない稲田を意味します。

また、興行を無料で見る人のことをいいます。

また、「無料」そのものを指します。

守貞漫稿には、「京坂観場に銭を与へず看之等を方言にて「青田」と云ふ。

今は諸事に銭を与へざるを「青田」と云へり」とあります。

「青田買い」の意味

「青田買い」は、稲の成熟前に、あらかじめ収穫量を御見積もって産米を買い入れることです。

転じて、企業が決められた新人社員用の試験期間よりも前に、優秀な人材を確保するため学生・生徒の卒業後の採用を約束することをいいます。

もともと、「青田買い」は、稲の収穫量を見越して青田の内に買うことをいいました。

1960年代頃から、農家が金銭欲しさに収穫前の水田作物を先売りする「青田売り」の転用として、学生の卒業前から採用を約束することを「青田買い」というようになりました。

労働力がひっ迫した時代には、「早苗買い」「籾買い・もみかい」などの言葉が生まれました。

「青田買い」を防ぐ「就職協定」は、第二次世界大戦前からありました。

戦後も、1952年、1972年などに締結されましたが協定破りが続発し有名無実化しました。

就職協定は、法律上の取り決めではありませんが、企業側と学校側が就職関する規定を自主的に結んだ紳士協定のことです。

1952年(昭和27年)に制定されましたが、1996年(平成8年)に廃止されています。

「青田買い」の反対語「青田売り」です。

「青田売り」は、稲が充分に熟さないうちに、収穫量を見越してあらかじめ産米を売ることです。

「青田刈り」の意味

「青田刈り」は、稲をまだ熟さないうちに刈ることをいいます。

「青田買い」と同じ意味です。

「青田買い」は、ことわざです。

卒業までまだ期間のある在学中の学生を、企業が早々に見込んで採用を決めてしまうことをいいます。

「収穫前の青々とした稲田を刈ってその米を買う」という意味から「青田刈り」ともいいます。

英訳する場合、「Buy rice before it is reaped/ recruit college students for future jobs long before they graduate 」で訳されます。

「青田売買」について

「青田売買」は、稲の熟成前に収穫量を見越してあらかじめ産米を売買することをいいます。

「青田売買」の中には、以下のものがあります。

「黒田売買」は、黒田の内に、その年の収穫するはずの米を売買することです。

「白田売買」は、まだ雪のあるうちに、その年に収穫を予想される産米の売買契約することをいいます。

また、「青田差し押さえ」は、「立毛差し押さえ・たちけ差し押さえ」と同じ意味です。

強制執行、または、仮差押え命令で執行されます。

生育中の農地の稲を差し押さえることです。

小作関係である地主がよく行いました。

「青田買い」は青田の内に産米を買うこと、また、学生の卒業前から採用を約束すること
「青田刈り」は「青田買い」の俗な言い方です。

「青田買い」は、稲の収穫量を見越して青田の内に産米を買うことをいいます。

まず、農家が金銭欲しさに収穫前の水田作物を先売りする「青田売り」という言葉がありました。

1960年代頃から、「青田売り」の転用として、学生の卒業前から採用を約束することを「青田買い」というようになりました。

「青田買い」を防ぐ「就職協定」は、1952年、1972年に締結されましたが協定破りが続発し有名無実化しました。

就職協定は、法律上の取り決めではありませんが、企業側と学校側が就職関する規定を自主的に結んだ紳士協定のことです。

1952年(昭和27年)に制定されましたが、1996年(平成8年)に廃止されています。

「青田買い」は、俗に「青田刈り」ともいいます。

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