「染色」は、織物用繊維などを色素で染めることです。
英語では「dyeing」で表されます。
「染色機」は「a dyeing machine」です。
「染め物」は、布などを染めたものです。
英語では「dyeing」「dyed goods」で表されます。
「染め物屋」は「a dyer」「a dye house」です。
「染め物工場」は「a dye works」です。
☆dye
原義は「染料」です。
名詞の意味は「染料」「染め色」「色合い」です。
「酸性染料」は「acid dyes」です。
「合成染料」は「synthetic dyes」です。
「染色」の意味
「染色」は、以下のような意味です。
①染め出した色です。
「そめいろ」と同じ意味です。
②織物用繊維などを色素で染めることです。
「浸染・しんせん」と「捺染・なっせん」があります。
以下のように使います。
染色に工夫を凝らした着物 藍色に染色する 染色工 染色体
☆染織・せんしょく
布を染めることと織ることです。
またその製品です。
「textile」の訳語です。
「染め物」の意味
「染め物」は、布などを染めることです。
また、その染めたものを指します。
織る前の糸を染める「先染め」と、織り上がった布を染める「後染め」に大別されます。
正倉院の染め物には、「描染・かきぞめ」「摺絵」「絞染」、さらに「ろうけつ染め」の一つ「こうけち染」などが残っています。
公文書では「染物」と書きます。
以下のように使います。
染め物の暖簾をさげる 染め物屋 染め物工場
関連語
☆「捺染・なっせん」
色糊で布地に模様を印刷する染色法です。
小紋や友禅の染め物で見られます。
「プリント」「おし染め」ともいいます。
歴史は古く、BC2000年頃さかのぼり、ヨーロッパで行われていたといわれます。
☆「型染め」
染色法の一つです。
布地に模様を切り抜いた型が身をおいて、染料をすりこみ模様を染めたものです。
「描染・かきぞめ」「絞り染め」に対していいます。
「染色」は 糸や織物などを色素で染めること、「染め物」は 布などを染めたものです。
「染色」「染め物」は、類語です。
「捺染・なっせん」「型染め」は、これらの言葉の関連語です。
共通する意味は「糸や布に、染料を用いて色や模様をつけること」です。
「染色」は、染め物出した色を指します。
「染め物」は、染めたものです。
☆?纈染・ろうけつ染
「?・ろう」を防腐剤として利用した模様染めをいいます。
「木?・パラフン」を溶かし、筆につけ模様を布に描いて残します。
残りの部分を染織し「?・ろう」の部分を熱処理して除きます。