凌ぎは「苦しい時期を乗り越えること、厳しい生活の手段のこと、ヤクザ言葉で上納金や金儲けのこと」。

「シノギ」と言い換えると分かりやすい。

鎬は「日本刀の刀身にある最も高い稜線のこと」。

「稜線」と言い換えると分かりやすい。

「凌ぎ」と「鎬」は「しのぎ」と読み、一説では関係があるようになっています。

「凌ぎ」が付く言葉もあり、「一時凌ぎ、退屈凌ぎ、暑さ凌ぎ」などの言葉があります。

「凌ぎ」は苦しい時期を耐え忍ぶこと

「凌ぎ」は苦しい時期、大変な時などを我慢して耐え忍ぶこと、また、その手段のことを言います。

「凌ぎ切る」「ローンを完済し借金生活を凌いだ」「今年も暑さ凌ぎに避暑に行った」「当座凌ぎの資金を用立てた」「退屈凌ぎに映画に行った」「急場凌ぎに近くにあったもので代用した」「一時凌ぎはすぐに駄目になる」などと使います。

「鎬」は日本刀の刀身にある稜線のこと

「鎬」は「しのぎ」と読み、日本刀の刀身の側面に入っている小高い盛り上がりの稜線のことです。

刀の重量を軽くすることと刀の強度を上げると言うことを解決したものです。

「鎬を削る」と言う言葉は刀の「鎬」から出ているもので、互いの刀が触れ合ったときに「鎬」同士が接触することを言ったもので、「厳しく激しい戦い」を表しています。

「凌ぎ」と「鎬」は通じるものがある

「凌ぎ」の「苦しい時の厳しさ」と「鎬を削る厳しさ」は共通するものがあるのかも知れません。

「しのぎ」と言う言葉が共通しているのは偶然とは考えにくく、「厳しい」ことが共通している可能性があります。

「シノギ」は「まっとうに暮らせないヤクザが厳しい生活を凌ぐ仕事」と言う意味でヤクザの世界では「金儲けの手段、非合法な仕事」と言う意味で使っているようです。

「凌ぎ」と「鎬」とは

「凌ぎ」は「厳しく苦しい時期を耐え忍んで乗り越えること、その手段」と言うことで、「一時凌ぎ、当座凌ぎ、暑さ凌ぎ、退屈凌ぎ、急場凌ぎ」などの言葉もあります。

また、ヤクザの生活の糧としての非合法な仕事のことも言います。

「鎬」は日本刀の刀身側面にある小高い稜線の様なものを言います。

「鎬を削る」と言う言葉があり、「激しく厳しい戦い」と言う意味です。

「凌ぎ」と「鎬」は語源で共通性がありそうです。

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