長いは「ある地点から地点までの長さや大きさ」を表しています。
それに対し、永いは「時間的な長さを指し、ずっと継続的に続く」ことを意味しています。
長いは時間的な長さだけを指し、長いの反対語は短いが使われています。
英語で言い替えると「long」になります。
一方、永いは永遠にずっと続くという継続的なニュアンスが大きくなります。
「長い」の意味は
「長い」は、空間的な距離の大きさを表しています。
例えば、長い川や長いコートなどある地点から地点まで、ある端から端までを指して長いと表現しています。
ですから始まりから終わりまでがはっきりしていることが多いです。
また、長い目で見るなど気長に待つなどに使われることもあります。
この場合は、耐久性を表しているため、どこからどこまでかははっきりしていません。
「永い」の意味は
「永い」は、長いと同様に時間的な長さを表していますが、長いのようにある地点からある地点までというように限定したり、はっきり距離や時間が決まっていません。
永いの「永」は、永久や永遠という言葉に使われているように、永久的に継続的にという意味が強くなります。
例えば、亡くなることを意味する「永い眠りにつく」はずっと続くことで終わりはありません。
「長い」と「永い」の違いの用法
「長い」は、ある地点からある地点までと時間や距離が決まっている事が多いのが特徴で、長い足、長い休み、長い夜などがそうです。
どれも始まりがあって終わりがあるのがわかるでしょう。
日常的によく使われているのはこちらです。
一方「永い」は、こちらも時間的な表現に用いられますが、継続しているのが特徴です。
例えば、永い眠りにつくや末永くお幸せになどと使われますが、終わりがないのがわかると思います。
継続的に永久的にという意味がこめられているのです。
「長い」と「永い」の違いのまとめ
「長い」と「永い」は、どちらも時間的な長さを表していますが、大きな違いは、その長さが一定の期間や距離に限られているかいないかになります。
「長い」は、始まりと終わりがはっきりしていて、時間や距離、大きさそのものを表しています。
それに対し「永い」は、時間を表していても終わりが決まっているわけではなく、継続的に永久的に続くことを意味して用いられています。