寒は「気温が低い時、肌に感じる感覚のこと」。
「寒気」と言い換えると分かりやすい。
冷は「肌より低いものに接したとき、感じる感覚のこと」。
「冷気」と言い換えると分かりやすい。
「寒」は周囲の気温により感じるもので、「冷」は肌温度より低いものに触れた時に感じる感覚のことを言います。
「ブルッ」と「ヒンヤリ」の違いです。
「寒」は「寒い感覚のこと」
「寒」は気温が低く、例えば氷点下に下がった時の外気に触れ肌が感じる「寒い」という感覚のことを言います。
反対語は「暑」で、ジッとしているだけで汗が出てくるような気温の時に感じる感覚のことです。
「寒波が来週したので寒くなる」「寒帯には住みたくない「寒暖の差が激しい」「寒気団が南下して大雪となった」などと使います。
「冷」は「冷たい感覚のこと」
「冷」は相対的に肌の表面温度より温度が低いものに接したときに感じる感覚のことです。
気温が低い時は肌より高い温度のものに触れば「暖かい、熱い」ということになります。
また、気温がかなり低くても、さらに冷えたものに触れば「冷たい」と感じるのです。
「冷蔵庫の冷気はヒンヤリと感じる」「保冷車という車がある」などと使います。
「寒」と「冷」の熟語
「寒」は「今年は厳寒の冬だった」「寒冷地は24時間ストーブを付けておく」「山間の寒村」「風を引き悪寒がする」「防寒具が必要だ」「寒梅が咲いた」「南極は極寒の地」「春先の余寒」などと使います。
「冷」は「冷却装置を設置した」「冷蔵庫を買い替えた」「冷媒は何ですか」「冷静に判断」「冷酷非情な指導者」「水冷式」「冷房」「冷戦」「冷血動物」などと使います。
「寒」と「冷」とは
「寒」は気温が下がり、空気に触れると「寒く」感じる感覚のことです。
「冷」は肌の表面温度より低いものや空気に触れた時に感じる感覚のことです。
「冷」より「寒」がより低いため、「ヒヤリ」より「ブルッ」と感じます。
「冷気」「寒気」「冷える」「寒い」は「寒」の方がより厳しい感覚になります。
「寒冷地・寒帯・厳寒・極寒・防寒」、「冷蔵庫・冷房・冷媒・冷徹・冷静・冷血」などの言葉があります。