狡知は「わるがしこい知恵のこと」。
普通の人間には思いつかない知恵を示す言葉ですから、能力の高さを表しているものの、ややネガティブな意味で使われます。
奸知は「よこしまと言える知恵のこと」。
こちらも結局は評価しがたい、マイナスな印象のある知恵に対して使うので、狡知と意味はそこまで変わらないと言えるでしょう。
「狡知」の意味
狡知とは、わるがしこい知恵のことです。
普通の人には思いつかないような知恵を働かせるようなシーンで使っていきますが、基本的にはあまり評価されないような知恵と言える場面じゃないといけません。
他の人が思いつかないという意味では能力は高いものの、すごいとは思われないようなケースである必要があるので、ここはポイントです。
「奸知」の意味
奸知とは、よこしまと言える知恵のことです。
わるがしこい知恵と意味はそんなに変わらないです。
こちらはよこしまな知恵なので、結局はネガティブな評価をするような言葉と言えるでしょう。
でも、狡知と比べると、奸知に関してはややマイナーと言える表現です。
だから、日常生活においてはあまり見聞きしないと言えるのではないかと思われます。
「狡知」と「奸知」の用法や用例
「あの人はよくもあんなわるがしこい知恵が働くものだ。
そういう才能だけは本当に長けているなと感じられるよ。
でも、狡知な部分の才能があってもなという感じだけど。」
「奸知の才能がある人の場合、よこしまな知恵が働きやすい。
したがって、周りの人間にとって望ましくないような状況になることがあるんだ。
注意しておくべきだろう。」
狡知と奸知は同じような意味の言葉
狡知と奸知に関しては、意味は大して変わりません。
基本的にはどちらも一般的に好ましく無い知恵を働かせるような状況で使っていく言葉になります。
意味で区別するのは難しいですから、それ以外の点で違いを見出す必要がありますが、明らかに違っている部分は特にありません。
強いて言うならば、狡知の方が若干有名と言える可能性はあるので、そこは覚えておくといいです。