顎で使うは「偉そうな態度で人をこき使うこと」。
たいていは身分や地位が上の人がやる行為ではありますけど、実際に顎で使われた方からすれば、かなり不快な気分になりやすいと言えるでしょう。
手足のように使うは「他人を思い通りに操ること」。
自分の手足と同様に使うという比喩のため、思い通りに操ることができる場面で使用します。
酷使するようなイメージが強い言葉と評価できるでしょう。
「顎で使う」の意味
顎で使うとは、偉そうな態度で人をこき使うことです。
偉そうな態度という点がポイントで、そういった態度なのに人をこき使うような姿勢が見られるときに使用します。
基本的には顎で使われた人からすれば、少なからず不快感を覚えることになるでしょう。
ただ、自分よりも立場が上の人がそういった態度をとることが多いので、不自然ではありませんが。
「手足のように使う」の意味
手足のように使うとは、他人を思い通りに操ることです。
自分の思い通りに動いてもらうといった意味合いがあり、特定の人間を都合のいいように使役していくという状況になります。
偉そうな態度という点はありませんが、こき使うといった部分は存在するため、手足のように使うに関しては、顎で使うと同じような光景に見える可能性はあります。
「顎で使う」と「手足のように使う」の用法や用例
「俺の上司は俺のことを顎で使う癖がついている。
常に偉そうな態度で俺にいろいろなことを命令してくるが、もう少しあの態度はなんとかならないのかと思えるよ。」
「あいつは俺のことを手足のように使うことが多い。
完全にパシリのような存在だと認識しているんだろう。
このままだと、在学中はずっとあいつの奴隷になってしまう。」
顎で使うと手足のように使うは似たような要素を持っている
顎で使うと手足のように使うはともに特定の人間をこき使うといった意味があります。
したがって、自分の都合のいいように人間を使役していくシーンで使う言葉と言えるでしょう。
ただ、顎で使うには偉そうな態度という部分が含まれ、実際立場が上の人間がそういう行為をすることになるため、そこは特徴的と言えると思われます。