ひとたまりもないは「わずかな時間さえも持ちこたえることができない状況のこと」。
こういった意味なので、今にも何かしら望ましくない出来事が発生そうな雰囲気のシーンで使われる言葉と言えるでしょう。
万事休すは「もはや施す手段がなく、万策尽きた状況のこと」。
手に負えない状況になってしまったため、諦めるしかやることがないと言えるシーンで使っていきます。
「ひとたまりもない」の意味
ひとたまりもないとは、わずかな時間さえも持ちこたえることができない状況のことです。
わずかな時間でもう駄目になってしまう、そんな状況で使う言葉と言えます。
たいていは物理的な問題を指すことが多いですが、こういったシーンに遭遇することはまずありません。
日常生活ではなかなか存在しない光景なので、馴染みは薄いと思われます。
「万事休す」の違い
万事休すとは、もはや施す手段がなく、万策尽きた状況のことです。
現状においてとれる手段がないと言えるようなシーンで使っていきます。
万事休すの場合には持ちこたえる余地が全くないという意味になるので、わずかな時間すら持たないひとたまりもないと意味はかなり似ています。
万事休すに該当するシーンについても、日常ではほぼないはずです。
「ひとたまりもない」と「万事休す」の用法や用例
「今のうちの軍勢はかなりの打撃を受けて壊滅状態だ。
この状態でさらなる攻撃を受けたら、もはやひとたまりもないだろう。
今は体勢を立て直すために、とりあえず攻撃を避けるしかない。」
「うちの会社は完全に万事休すだ。
こういった状態になってしまうと、打開する策はほぼない。
いよいよ終わりだなという感じで、どうしようもないな。」
ひとたまりもないと万事休すは同じような意味
ひとたまりもないと万事休すは意味がかなり似た言葉と言えます。
どちらも現状どうしようもないと言える部分があり、打開策が見つからない、対処のしようがないと言えるシーンで使っていくのです。
でも、こういった言葉に該当する光景はそうはありません。
遭遇することもなかなかないため、多くの人たちにとっては馴染みを感じにくいと評価できます。