復元は「元の位置や姿に戻すこと」。
何らかのものを動かしたり、見た目を変えたりしたときに、元の状態に戻すことを復元と言います。
簡単に変えられる、元に戻せるようなものに対して使用していくのです。
復原は「建物などを最初の状態に戻すこと」。
建物は何度も増改築などが行われて、最初の状態とは変わっていくのが普通ですが、増改築などが行われる以前の状態に戻す際に使われます。
「復元」の意味
復元とは、元の位置や姿に戻すことです。
何らかのものが位置やその見た目が変わってしまった状況において、元に戻すというケースで使っていきます。
したがって、過去にあった場所、過去と同じ姿に戻すことができるものじゃないと使用できないと言えるでしょう。
だから、実際に復元という言葉を使用する機会は多くないはずです。
「復原」の意味
復原とは、建物などを最初の状態に戻すことです。
最初の状態に戻すということで、増改築などを経た今の姿ではなく、過去にあった姿に戻すという意味になります。
そういう意味では、復元に似ている面もありますけど、基本的には建物などに使用する点は特徴と評価できます。
そこにおいて、復元との違いという評価になるでしょう。
「復元」と「復原」の用法や用例
「この洋服は長年着ているから、かなり汚れが目立ってきた。
しかし、クリーニングに出したら大分綺麗になって、買った当初の状態に復元できたような気分だよ。」
「今日本に存在している有名な建物は、ところどころ修理などをしているから綺麗だが、建築当時のままというわけではない。
当時の状況に復原したら、どんな感じなのかは気になる。」
復元と復原は意味はかなり似ている
復元と復原は元の状態に戻すという意味で使われる言葉なので、両者は意味はかなり似ている状況と言えます。
しかし、復元はいろいろなシーンで使うことができますが、復原は主に建物などに対して使う言葉なので、一応の違いはあると言えるでしょう。
しかし、混同しやすい言葉ですから、使い分けはきちんと行っていきましょう。