未納は「納めるべきものを納期までに納めていないこと」。
納めるべきものというのは、いろいろなものが挙げられますけど、例えば税金は代表的です。
脱税は「納めるべき税金を納めていない状況のこと」。
法律に則って納めるべきとされる税額を納めていないときに使いますが、対象となるのは税金のみであり、そこは特徴的と言えるでしょう。
「未納」の意味
未納とは、納めるべきものを納期までに納めていないことです。
納期までに納めるべきものの代表と言えば税金になりますから、未納という言葉は税金に関して使われやすいと言えます。
しかし、それ以外でも定義に当てはまっているものはなくはないので、未納という言葉は幅広くいろいろな機会で使うことができると評価できるのです。
「脱税」の意味
脱税とは、納めるべき税金を納めていない状況のことです。
未納は税金を含めていろいろな機会で使うことができますけど、脱税は税金に対してしか使うことができません。
したがって、脱税の方が意味がはっきりしている状況です。
未納は何が納められていないかが確定していませんが、脱税は完全に確定しているので、分かりやすいでしょう。
「未納」と「脱税」の用法や用例
「政治家による年金保険料の未納問題がクローズアップされたときには衝撃的だったな。
税金を納めていないことと同等にありえない事態だと個人的には思ったからね。」
「確定申告はきちんと期限までに行わないといけない。
支払うべき税金を納めていない状況になると、脱税の扱いになってしまうから。
これは毎年気を付けないといけないね。」
未納と脱税は定義の範囲が違う
未納と脱税に関しては、どちらも税金を納めていないという状況において使用することができます。
ただ、脱税はそういった意味のみですけど、未納はそれ以外のケースにおいても使用できます。
だから、未納の方が定義がより広いと言えるので、そこが両者の違いでしょう。
未納は納めるべきものを納めていないケースならば広く使用できますから。