同様は「主な点において同じと言える状況のこと」。
したがって、細かい部分に目を配れば、比較対象と違うと言えるようなケースを含むことになります。
同等は「等級や資格などの面において同じと言える状況のこと」。
比較対象と等級や資格の面で同じと言えるものに対して使うため、あまり使用シーンは多くないと言えるでしょう。
等級や資格を見出せるケースでしか使えないので。
「同様」の意味
同様とは、主な点において同じと言える状況のことです。
主な点においてのみ同じと言えるケースで使う言葉ですから、完全に同じとは言い切れず、細かい点において違いは存在するという前提を含んでいます。
したがって、同様に関しては大雑把に同じという言い方になるので、そこに関してはポイントとして覚えておくと良いでしょう。
「同等」の意味
同等とは、等級や資格などの面において同じと言える状況のことです。
等級や資格などの面で同じと言えるにとどまるので、実際に同等という言い方ができる場面はそこまで多くありません。
しかし、一定の機会では実際にこういった言葉を使用していくことになるため、同等という言葉の正しい意味は理解しておいた方が良いでしょう。
「同様」と「同等」の用法や用例
「今回起きた地震は数年前に起きた地震と同様のものだったと言えるだろう。
その規模や被害の程度は割と似ているし、主な部分を比較するとだいたい同じと評価できるはずだ。」
「今回の作品は、私が今までに作ってきた最高ランクの作品と同等の出来栄えだろう。
それくらいに完成度が高く、満足できるものであったと言えるはずだ。」
同様と同等は比較する際の基準が違う
同様と同等に関しては、どちらも比較対象と同じであるという意味で使われる言葉です。
しかし、同様は主な点において、同等は等級や資格などの面において同じであると言える際に使うため、これらの言葉は基準が異なると言えるでしょう。
似たような意味に見えるかもしれませんが、こういった部分で区別をしていく必要があるのです。