前科は「刑事事件の裁判にて有罪判決を受けること」。
刑事事件の裁判で有罪が確定した人物に対して、前科という言い方が該当する状況となります。
逮捕歴は「逮捕された経歴のこと」。
特定の事件の容疑者と思われる人物を拘束することを逮捕と言いますが、逮捕された経歴を持つケースで逮捕歴という言葉を使用していくのです。
「前科」の意味
前科とは、刑事事件の裁判にて有罪判決を受けることです。
あくまでも有罪になって初めて前科という言葉が該当するため、それ以前では前科という言葉は使えません。
つまり、逮捕されただけでは前科はつかないのです。
前科のハードルは思ったよりも高いと言え、だからこそ前科持ちの人間は世の中では多くないと言えるわけです。
「逮捕歴」の意味
逮捕歴とは、逮捕された経歴のことです。
逮捕されるだけで逮捕歴になってしまうので、ここは重要です。
前科と比べると逮捕歴を持つ人は世の中に意外と多くいる可能性があります。
ただ、結果的に事件の犯人ではなかったケースでも逮捕されてしまうことがあるため、逮捕歴の有無が人間としての信用にかかわるかというと、微妙と評価できます。
「前科」と「逮捕歴」の用法や用例
「刑事裁判で有罪判決になると前科がつくわけだが、前科がつくと社会生活をまともに営むのが困難になりそう。
前科はそれだけ悪いイメージがあるからね。
どうしても避けられやすいのだろう。」
「逮捕歴というのは逮捕された経歴のことだが、結果的に何の罪もなかった人でも逮捕されることがある。
逮捕歴そのものはそこまで信用できる要素ではないね。」
前科と逮捕歴はハードルが違う
前科と逮捕歴に関しては、それぞれが意味するところがまず違いますけど、ハードルそのものに大きな違いがあると言えるでしょう。
前科は刑事事件の裁判で有罪になる必要がありますけど、逮捕歴は逮捕されるだけで成立してしまいます。
前科の方が圧倒的にハードルが高い状況と言えるので、ここは両者の違いとして覚えておくべきです。