邪魔は「何かの妨げになるもののこと」「妨害」と言い換えると分かりやすい。
邪魔くさいは「何かするのに面倒に感じること」。
「面倒」と言い換えると分かりやすい。
邪魔は仏教の修行の妨げになるもののことを言いました。
転じて何かの妨げになるものになります。
邪魔くさいは邪魔と言うことではなく、するのが面倒だという意味になります。
「邪魔」は仏教用語
「邪魔」は仏教の修行の妨げになる「マーラ・魔羅」から来ています。
いうなれば「煩悩」と言ってよいでしょう。
「妨げになるもの」「障害物」「行く手を阻むもの」などの意味になります。
「それは邪魔だから、倉庫に入れておきなさい」「人の邪魔をしてはいけません」「試験が近いので、受験生の邪魔は出来ません」「邪魔っけな雨だ」などと使います。
「邪魔くさい」は関西弁
「邪魔くさい」は関西では「面倒くさい」と言う意味で普通に使いますが、関東では「非常に邪魔な存在」と言う意味で使っているのです。
意味がまるで違います。
例えば関西では「いちいちそんなこと、邪魔くさいわ」「邪魔くさいことは御免だ」、関東では「そんなものを置かれたら邪魔くさいじゃないか」「邪魔くさい垣根は取り払うべきだ」などと使います。
「邪魔」の意味が地域により違い「邪魔くさい」となった。
「邪魔」の意味が「面倒」となる訳は不明ですが、「邪魔なものを取り払うことは面倒なこと」と解釈すると分かるような気がします。
「邪魔なことは最初から分かっているのだから、どける手間が面倒だ」が短絡して「邪魔は面倒なこと」になったと考えられます。
関西人の気質によるものなのでしょうか。
感覚が先走りしているように感じます。
「邪魔」と「邪魔くさい」
「邪魔」は仏教言葉で修行を妨げる魔物のことで、「煩悩」と解釈されます。
「邪魔」は行く手を阻むもの、通行の妨げになるもの、何か計画などの支障となるものを意味します。
「邪魔くさい」は関東ではそのままの意味で「非常に邪魔なもの」と言う意味で使いますが、関西では「面倒なもの、面倒くさい」と言う意味で使います。