「紙幣」と「貨幣」の違い・意味と使い方・由来や例文

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紙幣は「日本銀行が発行している通貨のこと。」

「お札」と言い換えると分かりやすい。

貨幣は「国が発行している通貨のこと」。

「コイン」「硬貨」と言い換えると分かりやすい。

紙幣と貨幣を合わせて流通通貨・通貨と言います。

昔は金本位制で価値の裏付けがありましたが、現在は国などの信用力で成り立っています。

一万円札は国の信用により一万円の通用価値がありますが、ただの紙切れです。

「紙幣」は日本銀行が発行する通貨
「紙幣」は日本銀行券と呼ばれる通貨で、日本銀行が発行し財団行政法人国立印刷局・昔の大蔵省造幣局で製造されます。

日本銀行は55パーセントが政府出資の法人ですが、株式会社ではなく株券の代わりに出資証券を発行しています。

日本銀行の信用はすなわち国の信用と言えます。

紙幣は法律により日本銀行が発行する強制通用力を持つ通貨になります。

「貨幣」はコイン・硬貨のこと
「貨幣」は金属で出来た強制通用力のある通貨のことです。

発行は日本政府で製造は独立行政法人造幣局が行っています。

1円貨から500円貨まで様々な金属で作られ、記念硬貨で1,000円銀貨もありました。

特別に天皇陛下ご即位記念として10万円金貨も発行されています。

記念硬貨類はオークションに出回っているほか銀行窓口では表示金額と交換してもらえます。

他の硬貨は少しずつの変更はあるものの通貨としては変わらない通用力があります。

「貨幣」には金属的資源価値がありますが「紙幣」はただの紙
「貨幣」は金・銀・銅・ニッケル・アルミなどの金属価値があります。

また、資源的価値もありそのため「貨幣」は直接政府が発行することになっていると考えられます。

「紙幣」は紙ですから、ほとんど資源的価値はありません。

使用済みの回収紙幣は融解などの処理をして廃棄されます。

「貨幣」は作り直すことが可能になるのです。

「紙幣」と「貨幣」

「紙幣」は日本銀行が発行する「日本銀行券」のことです。

額面表示の価値がある強制通用力を持つものです。

日本銀行は政府が過半数を有する半民間法人ですが、実質政府の信用により価値が保たれているのです。

「貨幣」は硬貨・コインのことで、資源的なことから政府が直接管理をしているものです。

製造はそれぞれ「印刷局・造幣局」が行い、実質政府の管理下にあると言えます。

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