「中年」は、「青年と老年の中間の年頃」という意味です。

英語では「middle age」で表されます。

「中年太りになってきた」は「I am developing middle-age flab.」です。

「実年」は、50~60歳代の層を指す言葉です。

「中高年」に代わる言葉です。

英語では「middle age」で表されます。

「熟年」は、円熟した年頃のことです。

英語では「middle age」で表されます。

「熟年労働者」は「a middle-age worker」です。

「中年」の意味

「中年」は、以下のような意味です。

①「青年と老年の中間の年頃」の意味です。

40~50歳前後を指します。

「壮年」のことです。

②やや年長じて年季奉公に入った者を指します。

八丈綺談に「中年者とて嫌わせ給はず、目ながく使はれ奉る」とあります。

以下のように使います。

中年男性 中年層 中年期
中年太りには気をつけよう

「実年」の意味

「実年」は、以下のような意味です。

①本当の年のことです。

「実年齢」のことです。

②50~60歳代の層を指す言葉です。

1985年、厚生省が「中高年」に代わる名称として募集しました。

以下のように使います。

実年世代
会社を支える実年サラリーマン

<関連語>

「中高年」は、中年から上の世代をいいますが、老人は含みません。

「中高年向けの運動プログラム」のように使います。

「初老」は、中年を過ぎて、老年にさしかかるころをいいます。

もともとは40歳の異称でしたが、近年では、60歳前後を指します。

「初老のごま塩頭」「初老の婦人」のように使います。

「熟年」の意味

「熟年」は、人生の経験を積み重ねて円熟した年頃のことです。

「老年」の前に当たります。

「実年」「中高年」に相当します。

50~60歳代の年齢層を指します。

1970年代後期に作られた言葉です。

以下のように使います。

熟年世代 熟年夫婦 熟年労働者
熟年になって風格が出た

<熟の漢字>

字義は「にる」「みのる・うれる」「なれる・ならす」「完全」「つらつら・つくづく」です。

解字では、「?(火)+孰」で構成されます。

「孰・じゅく」の部分は、「よく煮込む」を表します。

「孰」が、疑問の意味で用いられるようになったので、「?・火」を付して区別するようになりました。

よって、「熟」は「火でよく煮込む」を意味します。

「中年」は「青年と老年の中間の年頃」 「実年」は 50~60歳代の層、 「熟年」は、 円熟した年頃のこと
「中年」「実年」「熟年」は、類語です。

「中高年」「初老」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「若くもなく年を取りすぎてもいない年頃」です。

「中年」は、40代を中心にその前後の年齢、または、その年齢の人をいいます。

「中年」は、その世代を最も幅広く一般的に表現します。

時にマイナスイメージの表現に使われます。

「実年」「熟年」は、充実した仕事や人生の成熟に重点があり、マイナスイメージの表現はほとんどありません。

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