きらやか銀行は、山形市に本店がある第二地方銀行です。
東証二部にも上場している、東北地方最大の第二地方銀行として展開しています。
もともとは二つの銀行だったものが統合して2007年に誕生しました。
きらぼし銀行は、東京都に本店のある地方銀行です。
八千代銀行など三つの銀行が2018年に統合して一つの銀行として生まれ変わりました。
前身の銀行は信用金庫から転換して銀行になったという異色の歴史を持っている銀行です。
「きらやか銀行」とは
きらやか銀行は、山形市に本店を構え、山形県を中心に展開している第二地方銀行です。
2005年にきらやかホールディングスが誕生したときに傘下になった殖産銀行と山形しあわせ銀行が統合して2007年に誕生しました。
東京証券取引所二部に上場し、従業員は銀行単独で1000人近く、山形県だけにとどまらず仙台市や秋田県、新潟県などにも店舗を展開しています。
資本金も200億円以上あり、現在では東北地方最大の第二地方銀行となりました。
今は仙台銀行と経営統合して「じもとホールディングス」の傘下に入りました。
「きらぼし銀行」とは
きらぼし銀行は、東京都港区に本店を置く地方銀行です。
1924年に、信用金庫をルーツとする八千代銀行が誕生しましたが、この銀行を中心に、1951年設立の東京都民銀行、1999年にBNPパリバ信託銀行として誕生し、2004年に公有化の形で生まれた新銀行東京が統合して2018年に生まれました。
八千代銀行は第二地方銀行でしたが、きらぼし銀行になったときには地方銀行となりました。
東京都・神奈川県に店舗を展開し、437億円の資本金、2000名以上の従業員を抱えるまでになりました。
「きらやか銀行」と「きらぼし銀行」の違い
きらやか銀行ときらぼし銀行の違いとして明確なものは、まず営業地域の違いです。
きらやか銀行は東北地方で展開していますが、きらぼし銀行は東京都西部・神奈川県東部で展開しています。
銀行の種類としても、きらやか銀行が第二地方銀行であるのに対し、きらぼし銀行は地方銀行に含まれます。
存続の中心となった八千代銀行は第二地方銀行でしたが、東京都民銀行が地方銀行だったことから、後身のきらぼし銀行が地方銀行として扱われるようになりました。
「きらやか銀行」と「きらぼし銀行」の共通点
一方、二つの銀行の共通点があります。
それは、どちらも金融持株会社の傘下に置かれているということです。
きらやか銀行は、仙台銀行と経営統合して設立された「株式会社じもとホールディングス」の傘下に入っていますが、きらぼし銀行は、「株式会社東京きらぼしフィナンシャルグループ」の傘下に入っている銀行です。
どちらも複数の銀行が経営統合して持株会社を設立するという近年の地方銀行再編の流れに乗っているという形で現在に至っています。