「注」は、本文の間に書き入れてその意義を説明することをいいます。

英語では以下のように表します。

「文章全体の注」を指す場合「an annotation」です。

「個々の注」を指す場合「a note」「a comment」です。

「注付きのハムレットの新刊」は「a new, annotated edition of Hamlet」です。

「割り書き」は、本文中の途中に二行小さく注を書き入れることです。

英語では「explanatory notes」「an inserted note」で表されます。

「脚注」は、書籍などの本文の下段に、注を記すことです。

英語では「a footnote」で表されます。

「脚注をつける」は「add footnotes」です。

「注」の意味

「注」は、以下のような意味です。

①書き記すことです。

本文の間に書き入れてその意義を説明することをいいます。

文章や語句の意味を補い、説明するために書き入れることをいいます。

②液体を流しいれることです。

③一点に集中することです。

④「注文」の略です。

①の意味の場合、以下のように使います。

注を付ける 注を加える 注釈
注を入れる 校注

「割り書き」の意味

「割り書き」は、以下のような意味です。

①本文中の途中に二行小さく注を書き入れることです。

またその注を指します。

「割り注」ともいいます。

②歌舞伎狂言や浄瑠璃の名題、書名などの上に、その主題や内容を示す文句を、二行、または数行に割って記したもののことです。

「父は唐土母は日本 国姓爺合戦」の類です。

「角書・つのがき」ともいいます。

<割り注>
「割り書き」の「注」のことです。

本文の間に一行分を二行に割って「注」を書き入れることをいいます。

また、その「注」を指します。

「脚注」の意味

「脚注」は、書籍などの本文の下段に、注を記すことです。

またその注を指します。

「フットノート」ともいいます。

文章中に「※」などの記号を付加し、ページの下欄部分や文章の末尾でその個所について別途説明する文章のことです。

反対語は、「頭注」です。

<頭注>
書物の本文の上方に書き記した注釈のことです。

<注釈>
注を入れて本文の意義を解き明かすことです。

「注解」ともいいます。

本文中の語句に解説をつけることです。

また、その解説を指します。

「難解な語句を注釈する」「注釈を加える」のように使います。

「注」は 本文の間に書き入れてその意義を説明すること、「割り書き」は 本文の途中に二行小さく注を書き入れること、 「脚注」は、 書籍などの本文の下段に、注を記すこと
「注」「小書き」「割り書き」「割り注」「脚注」は、類語です。

共通する意味は「補足や説明のためにつける言葉」です。

「注」は、その付ける言葉全体を指します。

したがって、「この点に注を加えれば・・・」のように、本文の中で説明・補足を加える場合にも用います。

「注」は「註・ちゅう」とも書きます。

「注」以外の語は、その注の書き方や書かれた場所を示した言葉です。

「小書き」は、小さく記した場合を指します。

「割り書き」「割り注」は、本文の間に小さく二行に分けて記す場合をいいます。

「脚注」は、本文の下蘭に帰す場合を指します。

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