「愚直」と「馬鹿正直」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

愚直は「自分の信念を曲げないで最後まで押し通すこと。」

「頑固」と言い換えると分かりやすい。

馬鹿正直は「馬鹿なまで真正直なこと」。

「真正直」と言い換えると分かりやすい。

状況が変化して、自分に不利になっても信念を通すのが「愚直」で、本当のことを言えば周りが迷惑するというのに言うことが「馬鹿正直」なのです。

「愚直」は愚かしいほどの信念の人

「愚直」は信念を持ち状況が変わろうとその信念を曲げないで、自分に不利なっても押し通すことです。
傍から見れば愚かしいと感じるのですが、けなす言葉ではなく「愚直」は誉め言葉になります。

例えば「死ぬことは分かっていても応援に駆け付けたアラモ砦の人達は愚直と言える」「任侠の世界は愚直な人が多い」と使います。

「馬鹿正直」は機転の利かないこと

「馬鹿正直」と言われるのは、状況に応じて臨機応変に振る舞えることが出来ず、言ってはまずい本当のことを言ってしまうことです。
正直なので良いことですが、そのことで周囲が迷惑することは考えないという点で「馬鹿」なのです。

例えば「皆と掛け麻雀をしたと言えば、皆から馬鹿正直なことをと責められた」などと使います。

「愚直」は「馬鹿正直」と似たところがあります。

「愚直」は自分に不利なことと分かっていても、あえてしてしまうこと、「馬鹿正直」は二なるかも知れないことをすることです。

「愚直」は自分に不利になるのに敢えてしてしまうので誉め言葉ですが、「馬鹿正直」は自分が「正直なことを言ってしまった」ので正直者になっても、周囲に迷惑を及ぼすために非難言葉になります。

「愚直」「馬鹿正直」

「愚直」は自分の信念をどのような状況変化があろうとも、最後まで押し通すことです。

「馬鹿正直」は言ってはならない本当のことを言ってしまうという、迷惑行為です。

「愚直」は「愚直な人は褒められる」「愚直でありたい」という誉め言葉なのに、「馬鹿正直」は「馬鹿正直も程々にしろ」「馬鹿正直なやつめ」と非難言葉になります。

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