「屋号」と「商号」の違い・意味と使い方・由来や例文

屋号とは、その家を特定するために使われる呼び方であり、それが転じて、会社の名前を指すようにもなりました。

広く商人の世界から地方の集落における呼び方までを指します。

商号は、その会社の名前として規定されたものです。

商号は、商法や会社法などを通じて決めることになっており、同じものにならないように規定されています。

商号を決めるときには、登記の手続きをすることもあります。

屋号とは

屋号とは、本来は江戸時代に、個人を特定することができるように、その集落における家の特徴を表すものです。

例えば、本家と分家の関係であれば、分家のほうは、独立したときの人物を屋号にすることがあります。

商人の世界では、語尾に「屋」を入れるものが多くみられ、加賀屋・越後屋・上州屋・紀伊国屋などのようなものから、松坂屋・高島屋などのようなものまであります。

商号とは、実際に起業し、経営をするにあたり、自分の会社を広く知ってもらうためにつける名称です。

日本の場合は、商法・会社法・商業登記法などにおいて商号の選定方法や取扱いについて細かく規定されており、基本的に後から既存の同じ商号をつけることはできません。

会社によってはつけなければならない名称・文字もある点に注意しなければなりません。

屋号は、地方においては、同じ苗字を持つもの、あるいは同じ先祖にあたる家が複数ある場合に、どこの家かを特定するために、分家したときの先祖を屋号として用いることがあります。

この場合は同じ読みで「家号」ということもあります。

商号は、法的根拠を持って決めていくため、むやみやたらにつけることはできません。

むしろ、会社名の場合は、今までの方式で使うことができないと思います。

屋号は、昔ながらの家であればつけられてくることがあります。

しかし、現在ではあまり使われなくなりました。

むしろ、起業する人が多い中で、商号を設定するというのが、これまで以上に必要になっていきました。

商号は、法的根拠をもつ必要性から、扱える文字などにも制約があります。

それでも、商号として登記すれば、他から盗用されることはありません。