風合いは「素材の表面の手触り感のこと。」
「表面状態」と言い換えると分かりやすい。
質感は「素材が本来持つ性質のこと」。
「材質感」と言い換えると分かりやすい。
例えば紙はどのような状態になっても「質感」が変化しない紙ですが、濡らすことやざらざらにすること、つるつるにすることで表面の手触りが異なりますので、その感じを「風合い」と呼んでいるのです。
「風合い」とは表面の感触のこと
「風合い」は紙や木・布地などに良く使われる言葉です。
素材の持ち味を大切にするために「風合い」は重要な要素となります。
「ざらざら感」「つるつる感」「ごわごわ感」などは程度がありますので、「風合い」も異なります。
手で触った表面の感触のことで、「質感」とは異なるものです。
デザイナーは「質感」だけでなく「風合い」も重視するのです。
「質感」は素材そのものが持つ性質のこと
「質感」は見た目でそれが何なのかが分かるものになり、素材を生かすために加工しても残る素材感ともいうべきものになります。
例えば紙では様々な紙が存在しています。
普通紙・コート紙・ざら紙など様々ですが、さらに厚さを変えることや表面にエンボス加工をすることなどもします。
やわらかい紙・固い紙などがありますが、すべて「質感」の同じ紙には違いありません。
違うのは「風合い」なのです。
「風合い」と「質感」は似たイメージの言葉ですが違うもの
「風合い」は表面の手触り感触のこと、「質感」は素材感のことですから両者は似ていても異なる概念なのです。
「質感」の同じ素材をいろいろと加工し、さまざまな「風合い」を持たせることで多様な製品が出来ます。
紙・布地・木材・プラスチック・金属など様々な「質感」を持つ素材から多様な「風合い」を持つ製品が生まれます。
「風合い」と「質感」の違い
「風合い」は素材をいろいろと加工して作られる表面の手触り感触のことです。
「つるつる・すべすべ・ざらざら・ごつごつ」など程度の差を考えると全部違うとも感じる表面感触です。
「質感」は素材の持つ本来の性質で、いくら加工を施しても残る変わらない材質感のことを言います。
紙は紙、布は布で、木は木なので変わらないものです。