騒動は「ある対立関係が他に波及してしまい大騒ぎとなること」。
「大騒ぎ」と言い換えると分かりやすい。
暴動は「民衆がデモを発端に抑えが利かなくなり暴徒化した騒ぎのこと」。
「破壊行為」と言いかえると分かり易い。
騒動は大騒ぎですが、一定の節度があるものです。
暴動は節度がなく、暴徒と制圧側との闘いと言えます。
「騒動」は収束までの一連の騒ぎを言う
「騒動」はお家騒動などように、昔は取り潰しに合うような跡目相続騒ぎのことを言いました。
現在では世間の耳目を集める大きな騒ぎを言います。
発端から経緯、そして収束までの一連の様子のことです。
ニュースやバラエティ番組などで連日報道されるようなことは、多かれ少なかれ騒動と言えるでしょう。
2020年から始まった新型コロナ禍は大騒動」と言えます。
「暴動」は民衆の怒りの現れ
「暴動」は民衆の怒りが爆発して一部が暴徒化したものを言います。
例えば選挙に負けた大統領が支持者を煽動してアメリカ議会へ侵入させた事件、ミャンマーの軍事クーデターに反発した民衆の抗議デモなどは「暴動」と言えます。
「暴動」は暴徒が煽動して破壊行為をしますから、鎮圧部隊と抗争状態になり、死傷者が出ることも珍しくありません。
「騒動」は自然に収まりますが、「暴動」は鎮圧が必要
「騒動」が勃発すると関係者の対立が鮮明になってしまいます。
対立は乱闘騒ぎを引き起こし、どちらかが勝利をして騒動は収まることになります。
もちろん話し合いで解決することもありますが、第三者が介入することになります。
一方、「暴動」は抑えが利かない民衆と煽動者や暴徒などですから、鎮圧部隊は武装して対抗することになり、多くの死傷者が出ることになるのです。
「騒動」と「暴動」
「騒動」はある思惑のある対立関係が、表面化して騒ぎになることです。
当事者だけでなく第三者を巻き込みなかなか収拾がつきません。
しかし、事情の変化により、普通は自然と収拾に向かうのです。
「暴動」は始まると収拾はなかなか難しくなり、民衆の怒りは体制転覆まで行くことがあり、体制側の鎮圧部隊との内戦状態に発展することもあります。