腐敗は「精神が地に落ちて、悪徳がはびこること」。
基本的には特定の人間性などに対して使われる言葉です。
ただ、腐敗には食品が腐るという現象を指す意味もあります。
堕落は「悪の道に落ちること」。
何かをきっかけにして、悪の道に落ちるような人間に対して、堕落したという言い方をし、非難するようなことが実際にあるのです。
「腐敗」の意味
腐敗とは、精神が地に落ちて、悪徳がはびこることです。
特定の人間の精神面を否定する際に使う言葉であり、傍から見て悪そのものでしかない、許しがたいようなケースで使うことが多いです。
ただ、個人だけではなく、組織に対して使うこともあるので、割と多くのケースで使用できます。
また、食品が腐る現象の意味もあるので、そこも覚えておく必要があります。
「堕落」の意味
堕落とは、悪の道に落ちることです。
腐敗と同じような意味ですが、誰が見ても悪に手を染めた、とんでもない悪人であると言えるようなケースにおいて、堕落という言葉を使います。
以前はそうじゃなかったのにという意味合いがあるので、人が変わったように悪の道に進んでしまった、そんなニュアンスが含まれている言葉と言えます。
「腐敗」と「堕落」の用法や用例
「今回の冤罪は警察と裁判所がグルになって起こされてものだ。
それがこうやって世間に周知されただけでもマシだったんだろう。
組織が腐敗するとこういうことが起きる。」
「あの人たちはなぜあんなに堕落してしまったのか。
まさか犯罪を行うだなんて予想もできなかったよ。
以前はそんな風には全く見えなかったのだが、世の中は分からないものだ。」
腐敗と堕落は意味自体はほとんど変わらない
腐敗と堕落に関しては、ともに悪の道に落ちたという状況を非難する意味の言葉です。
したがって、意味はほとんど変わらないと言えるでしょう。
ただ、腐敗に関しては組織に対して使われることも多々あるので、そこは覚えておく必要があります。
また、食べ物が腐るという意味もありますから、そこに関しても頭に入れておくと良いでしょう。