「衣服」と「着衣」と「装束」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「衣服」は、人間の身にまとう物の総称です。

英語では「clothes」「「clothing」「dress」「garments」「apparel」で表されます。

「garments」は、「衣服」「覆い」「外見」という意味です。

主に米国で使われる言葉です。

「着衣」は、衣服を着ることです。

また、着た衣服のことです。

英語では「one’s clothes」「the clothes one is wearing」で表されます。

「装束」は、外出や儀式などの時の衣服を身にまとうことです。

英語では「dress」「attire」「costume」で表されます。

「旅の装束をする」は「dress for a journey」です。

「衣服」の意味

「衣服」は、以下のような意味です。

①「礼服」のことです。

②「着物」「衣装」「衣類」のことです。

人間の身にまとう物の総称です。

「服装」「服飾」「衣装」は、人体と一体化した着装姿を指します。

英語の「costume」と同義に使われます。

「衣服」「被服」は、物としての衣服を指します。

英語の「clothing」と同義に使われます。

以下のように使います。

衣服を改める 衣服を着ける
衣服をまとう

「着衣」の意味

「着衣」は、衣服を着ることです。

また、着た衣服のことです。

「ちゃくえ」とも読みます。

以下のように使います。

着衣を脱いで診断台に寝てください
着衣をつけてください
着衣のモデル 着衣が乱れる

<着衣の関連語>

「お召し物」は、切る人を敬ってその着物をいう場合用います。

「衣料」は、衣類、またはその材料を指します。

「ドレス」は、衣服・服装などの総称ですが、一般的には、婦人服を指します。

また、特に礼服や優美なものを指す場合があります。

「洋品」は、洋風の衣類とその付属品をいいます。

「洋品店」のように使います。

「装束」の意味

「装束」は、以下のような意味です。

①衣服を身にまとうことです。

よそおうことです。

身支度することです。

②外出や儀式などの時につける衣服を着けることです。

またその衣服を指します。

古くは、衣冠束帯・直衣(のうし)など儀式に用いる礼服をいいました。

③室内や庭などを装飾することです。

「飾り付け」「しつらえ」のことです。

※「装束」の本来の意味は「物を飾ること」です。

古来、公武男女の公服(衣冠束帯・直垂・直衣・裳唐衣など)を「身を飾る」という意味で「装束」と呼びました。

また、朝廷の公事・儀式が行われる際、式場を装飾することも「装束する」と言いました。

以下のように使います。

派手な装束を身につける
儀式の装束 死に装束 旅の装束
武将の装束を着る

「衣服」は 人間の身にまとう物の総称、 「着衣」は 衣服を着ること、また、着た衣服のこと、「装束」は、外出や儀式などの時につける衣類のこと
「衣服」「衣類」「着物」「着衣」「被服」「衣装」「装束」「衣」は、類語です。

「お召し物」「衣料」「ドレス」「洋品」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「人が身にまとうもの」です。

「衣服」は、主に外側に切る上着・ズボン・羽織の類について言う場合用います。

「衣類」は、帯・靴下・肌着などを含めて体につけるものすべてに対する総称です。

「着物」は、広くは洋服を含めて「衣類」の意味です。

狭い意味では「和服」を指します。

「着衣」は、身に着けている衣類を指します。

「着衣のモデル」のように衣類を身につけることも言います。

「被服」は、衣服一般を指すやや硬い言い方です。

「衣装」「装束」は、特に外出や儀式などの時につける礼服・式服などの被服を指します。

「衣」は、身にまとうもの一般を指します。

また、僧の身につける「僧衣」を意味することもあります。

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