「西名阪自動車道」と「名阪国道」、そして「東名阪自動車道」は名古屋・大阪間を結ぶ高速自動車国道です。
西名阪自動車道は、大阪府松原市から奈良県天理市を結びます。
名阪国道は、三重県亀山市から奈良県天理市までを結びます。
そして、東名阪自動車道は愛知県名古屋市から三重県津市までを結ぶ高速自動車国道となっており、この3本は一体的に運用されています。
西名阪自動車道とは
西名阪自動車道とは、大阪府の松原ジャンクションから奈良県の天理インターチェンジまでを結ぶ全長27キロメートルの高速道路です。
奈良県内における唯一の高速自動車国道です。
1969年の開通当時は、国道25号のバイパス道路でしたが、4年後に高速自動車国道に昇格しました。
大阪府内で近畿自動車道から分岐し、藤井寺や法隆寺などを通り、終点の天理市までを結ぶ道路です。
天理インターチェンジでそのまま名阪国道に直結します。
名阪国道とは
名阪国道とは、三重県の亀山インターチェンジから奈良県の天理インターチェンジまでを結ぶ自動車専用道路です。
公的には、一般国道25号のバイパス道路であり、無料で走行することができる道路です。
国道25号の現道も並行してあるにはあるものの、「酷道」状態になっていることから、名阪国道がメインとなっているのです。
また、西名阪道・東名阪道と直結していることから、無料の自動車専用道路でありながら、ものすごい交通量となっています。
奈良県側に最小半径150メートルの「Ωカーブ」もあり、事故も多発している道路です。
東名阪自動車道とは
東名阪自動車道は、愛知県の名古屋西ジャンクションから三重県の伊勢関インターチェンジまでを結ぶ高速自動車国道です。
1970年に国道1号のバイパス道路として開通したのち、1973年に高速自動車国道に昇格しました。
その後も延伸を続け、2005年に開通しました。
かつては名古屋市内も含まれていましたが、2011年に別路線として分離されました。
西名阪・名阪国道・東名阪は名阪神を結ぶ大動脈
西名阪自動車道、名阪国道、東名阪自動車道の3路線は直結して整備されており、中京圏と京阪神圏を結ぶ物流の大動脈として位置づけられています。
また、名阪国道は無料区間ということもあり、多くの交通量を抱える路線となっており、一般国道でありながら全国高速道路網の一角を占めています。
新名神高速道路との接続もあり、3路線を通過するルートも確立されており、東名・名神、新東名・伊勢湾岸道・新名神、東名阪・名阪・西名阪の3本を中心に東西日本を強く結んでいます。