「変化」と「変質」の違い・意味と使い方・由来や例文

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変化は「状態や性質・数量などが違ったものになること」。

「変換」と言い換えると分かりやすい。

変質は「状態や性質が違ったものになること」。

「変化」と言い換えると分かりやすい。

変化はと変質は変わることを言いますが、変化は単に変わることを、変質は性質が変わることを指します。

同じような言葉に変位・変異・変遷などがあります。

「変化」は変わること

「変化」は単に数値や状態などが異なった数値や状態になることを言います。
例えば「川の水位が通常の3mから危険水位の10mに変化した」「台風通過後に気圧が変化し、上昇しているので危険な状態は脱した模様だ」「あの投手の得意とするのは変化球だ」「曲の途中で調子が変化した」「芝居で役者の着物が素早く違う着物に変化した」などと使います。

「変質」は性質が変化すること

「変質」はものや状態の性質が変わることです。
また、異様な病的性質のことも言います。

例えば「水は氷にも水蒸気にも変質する」「食品は時間が経つと味が変質する」「昆虫は卵から蛹へと変質する」「この付近は変質者が出没するらしい」「熱により組成が変質した岩石」「変質者を見たら警察に通報してください」などと使います。

生ものは空気に触れると「変化」し「変質」し腐敗する。

生ものを長期間冷蔵庫などに入れず常温で放置すると、空気中の酸素と反応し酸化を生じます。

酸化が進むと状態は変質し、ついには腐敗をしてしまいます。

例えばリンゴの切り身はすぐに表面が酸化して赤くなります。

放置すると萎びてきて腐敗へと変質します。

「なまの切り身」から「赤く酸化」、そして「萎びてしまい」「ついには腐敗」と言う変遷は「変質」を繰り返しているのです。

「変化」と「変質」の違いは。

「変化」は単に変わることで、変わるものは数値や状態・性質などで具体的には数えきれないものがあります。

世の中「変化」しないものはないのです。

「万物流転」「千変万化」と言います。

「変質」はその中でも物質の性質や状態などが変化することを言います。

また、人間の性格が正常でない病的性格者を「変質者」と呼びます。

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