「リビア」と「リベリア」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

リビアは「北アフリカにあるイスラム国のこと」。

「トリポリ」と言い換えると分かりやすい。

リベリアは「西アフリカにある古い国のこと」。

「奴隷解放国」と言い換えると分かりやすい。

両国はアフリカにあり頭に「リ」最後に「ア」が付き似たような名前なので、間違えやすいのですが、歴史や国名の由来は全く異なる国なのです。

「リビア」はアフリカのイスラム国

「リビア」は7世紀にアラブの支配に合いその影響でイスラム教国となりました。
古くはローマ帝国、オスマントルコ、そしてイタリア領を経てリビアになった歴史は多民族支配の歴史と言っても良いでしょう。

近年ではアラブの春により、42年続いたカダフィ政権が打倒され国民による民主化が行われました。

しかし、直近では内戦状態が起き、国が諸勢力により分断されています。

「リベリア」は奴隷の歴史を持ちます。

「リベリア」は「胡椒海岸」と呼ばれエチオピアについでアフリカでは古い国ですが、アメリカの奴隷狩りに合いみじめな歴史を持っている最貧国の一つです。

1847年に開放された黒人奴隷によりアメリカの援助で独立をしました。

しかし、その後、クーデターや2回の内戦状態が続き、国連が関与しても混沌とした情勢が続いています。

「リビア」も「リベリア」も国名の最後に「ア」が付きます。

「ア」はギリシャ語の「ia」で地名・国名を表す接尾語だそうです。

世界中に国名の最後に「ア」が付く国は多く存在します。

アフリカでもエチオピア・チュニジア・アルジェリア・ザンビアなどがあります。

「リビア」の場合は古代ギリシャでは神話の人物「リビューエ」から来ているこのこと、北アフリカを「リビア」と呼んだことにも由来しているそうです。

解放奴隷の国「リベリア」は自由のリバティから名づけられました。

アフリカの大国「リビア」と小国「リベリア」

「リビア」は長い歴史で多民族の支配を何回も受けた経緯があり、独立後もカダフィに依る独裁国家であった訳ですが、アラブの春によりカダフィ政権が打倒されても、内紛が続いています。

「リベリア」はアメリカによる奴隷解放により解放された黒人がアメリカの援助で造った国なのですが、内紛が絶えず世界の最貧国の一つとなっています。

最新の記事はこちらから