「心付け」と「チップ」と「祝儀」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「心付け」は、感謝の気持ちを表すために贈る金品のことです。

英語では「a tip」で表されます。

「ポーターに心付けする」は「tip the porter」です。

「チップ」は、「心付け」「祝儀」「茶代」のことです。

英語では「a tip」で表されます。

「チップはご辞退申し上げます」は「No tips accepted.」「No tipping.」です。

「祝儀」は、祝意を表すために贈る金品のことです。

「心付け」です。

英語では以下のように表されます。

「引き出物」の意味の場合「a present given to guests at banquet」です。

「心付け」の意味の場合「a tip」です。

「御祝儀をはずむ」は「give a generous tip」です。

「心付け」の意味

「心付け」は、以下のような意味です。

①「心添え」「注意」「忠告」のことです。

大唐西域記(長寛点)に「諸の外道の一言の感(こころづけ)を受け」とあります。

②祝儀としての金銭などを与えることです。

また、その金銭などをいいます。

③前渡しする手付金のことです。

④連歌・俳諧のつけ方の一つです。

前句の詞や物を中心とせず、前句全体の趣意を受けて、これに応じた句をつけることです。

以下のように使います。

中居さんに心付けをわたす
心付けを包む

「チップ」の意味

「チップ」は、以下のような意味です。

①「心付け」「祝儀」「茶代」のことです。

飲食・宿泊・運輸などのサービスに対して客が与える料金以外の金のことです。

江戸時代以来、「茶代」として宿泊賃以外に「心付け」を置く習慣がありました。

昭和初年に、宿泊料の10~15%をサービス料として加算されるようになりました。

これにより心付けは廃止されました。

②野球で球が打者のバットにかするって、直接捕手のミットに入ることです。

また、その球です。

その場合、ストライクになります。

または、ファウルチップの略です。

③ボールペンなどの先端のことです。

以下のように使います。

ボーイにチップをわたす
チップをはずむ

「祝儀」の意味

「祝儀」は、以下のような意味です。

①「祝儀」は、祝い事のことです。

また、祝いの儀式です。

特に結婚式を指します。

好色一代男(5)に「ほどなく祝儀を取急ぎ」とあります。

②「棟上げ式の祝儀」のように、祝う気持ちを表して当事者が贈る金品を指す場合もあります。

「引き出物」のことです。

「軽口露がはなし」に「祝儀をもたせ使いをやるに」とあります。

③芸人・職人・女中などに与える心付けのことです。

「はな」ともいいます。

遊子方言に「御祝儀がござりましたぞえ」とあります。

以下のように使います。

ひいきの役者に祝儀をわたす
運転手に祝儀をはずむ

「心付け」は 感謝の気持ちを表すために贈る金品のこと、 「チップ」 は「心付け」「祝儀」「茶代」のこと、 「祝儀」は 祝意を表すために贈る金品のこと
「心付け」「チップ」「祝儀」は、類語です。

「おひねり」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「サービスに対する謝礼として与える金」です。

三語とも、使用人やサービス業に従事している人、芸人・使いの子供などに、その場の働きに対してねぎらいの気持ちを表すため与える少額の金銭を指します。

「心付け」は、感謝の気持ちや、より良いサービスを求める気持ちを表すために与えるものです。

「チップ」は、元来外国の習慣で、ボーイなどのサービズ業に携わる人に与える礼金をいいます。

「祝儀」は、特に婚礼などの祝いの儀式の意味から、祝意を表して送る金品のことも指します。

「おひねり」は、少額の金を紙に包んでひねったものです。

神仏に供えたり、芸人や役者などに祝儀として与えたりすることを指します。

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