棒引きは「借金・負債などを無しにすること」。
「帳消し」と言い換えると分かりやすい。
ちゃらは「貸し借り関係を清算し無くすこと」。
「清算」と言い換えると分かりやすい。
「棒引き」は借金が無かったことにすることで、「チャラ」はお金の貸し借りを清算すること、または人間関係の貸し借りを無くすことなどに使われます。
「棒引き」は帳消しのこと
「棒引き」はもともと帳簿に棒線を引いて負債を消したことから言われた言葉です。
借金を免除すること、何等かの対価で帳消しにすることを言います。
例えば「自己破産をしたのでこれまでの借金は棒引きとなった」「これだけ相手の利益になることをしたのだから、借金は棒引きになるべきだ」「借金棒引きとは虫が良すぎる」などと使います。
「チャラ」は貸借関係を無くすこと
「チャラ」は「便宜を図ってあげたので、これでチャラとなった」など人間関係の貸し借り行為で使われることの方が多い言葉です。
また、「馬券で損した分を取り戻したので今日はちょうどチャラだ」など損得ても使われます。
「チャラ」は別に「軽少薄短」などの意味合いもあり、「チャラチャラする」「チャラ男」などとも言います。
「棒引き」と「チャラ」は少し違います。
「棒引き」はマイナ分をゼロにしてあげること、「チャラ」はプラス分とマイナス分をゼロにすることです。
「棒引きにする」は相手に対する一方的な行為で、「チャラにする」は相手と自分の相対的な行為です。
結果としてはプラスマイナスゼロのことになりますが、貸借をゼロにする為には何等かの対価が必要となることが多いのでます。
「棒引き」と「チャラ」
「棒引き」は一方的に負債を免除してあげることです。
勿論、何もなくで「棒引き」はないのですが、何等かの理由・対価・見込み・期待などが要求されるかも知れません。
「チャラ」はお互いの貸し借り関係を清算することで、例えば、友人に食事をおごってもらったならば、後日、自腹で友人に酒をおごることで貸し借りを「チャラ」にするということです。