省略は「文章や手続きの一部を省くこと」。
結果的に文章や手続き自体が簡単に見える状態となっているのが特徴です。
簡略は「行動などを手短に、簡単にすること」。
本来存在しているやり方を簡単にすることで、かける時間を短くするという意図があります。
ただ、省略にかなり似ていますけど、行動に対して使う点が特徴と言えます。
「省略」の意味
省略とは、文章や手続きの一部を省くことです。
それによって文章や手続きが簡単になるので、大きなメリットが存在します。
省略をするシーンというのは、たいていそれを省いても問題ないと言えるケースであり、必要ない部分を削ぐという意味合いがあります。
したがって、必要な部分だけを残すという手段として省略が用いられるのです。
「簡略」の意味
簡略とは、行動などを手短に、簡単にすることです。
省略と同様に、必要ない部分を削って必要な部分だけを残した状態にするわけですが、簡略については行動そのものに使う点がポイントとなっています。
省略は文章や手続きなどを対象にするものの、簡略は行動になりますから、例えばあいさつなどを対象することがあると言えるのです。
「省略」と「簡略」の用法や用例
「大学のレポートを書いていたのだが、文章が非常に長くなってしまった。
余計な部分があるに違いないから、そこを省略していこうと思う。」
「大学の入学式の学長のあいさつが簡略な形になっていて、割と聞きやすかった。
長々と話されるとちょっと面倒に感じることもありそうだが、これくらいの長さになっているとちょうどいいと思うんだよね。」
省略も簡略も無駄を省く作業
省略と簡略はどちらも無駄を省くための作業と言えます。
つまり、省略、簡略をすることで必要な部分だけが残るので、そういう意味でメリットを発揮することができるのです。
ただ、省略は文章や手続きを対象にするのに対して、簡略は行動を対象にするので、そういう部分で差があります。
違いをきちんと見極めていかないといけない言葉なのです。