「そろそろ」は、動作をゆっくり行うさまです。
英語では以下のように表します。
「ゆっくり」や「静かに」という意味の場合「slowly」「quietly」「gingerly」「 with gingerly step」で表されます。
「gingerly」は「きわめて用心深く・恐る恐る」という意味です。
「時間が迫っている」という意味の場合「It’s about time」「be ready by now」などで表されます。
「ゆるゆる」は、動きが緩やかなさまです。
きつく締まっていないさまです。
英語では以下のように表します。
「ゆっくり」の意味の場合「slowly」「unhurriedly」「at a slow speed」で表されます。
「緩い」という意味の場合「loose」「loosely」です。
「ゆっくり」は、急ぐことなくことを行う様です。
「ゆっくり」の意味の場合「slowly」「unhurriedly」「at a slow speed」で表されます。
「あせらずに」は「at one’s leisure」です。
「そろそろ」の意味
「そろそろ」は、時間をかけてゆっくり進んだり動いたりする様です。
ゆっくり動作を行う様です。
または、その時間がまじかに迫っている様です。
「ぼちぼち」「ぼつぼつ」という意味です。
浮世床(初)に「ドリヤ、そろそろ支度して参りませう」とあります。
以下のように使います。
そろそろ歩を進める
そろそろと身を起こす
そろそろ始まる時間だ
「蝸牛そろそろのぼれ富士の山」一茶
「ゆるゆる」の意味
「ゆるゆる」は、「緩る緩る」と書きます。
以下のような意味です。
①急がないさまです。
「徐々」「ゆっくり」の意味です。
枕草子(32)に「網代ははしらせたる。
ゆるゆると久しくゆくはいとわろし」とあります。
②くつろいださまです。
「のびのび」「らくらく」という意味です。
源氏物語(行幸)に「桜の下襲いと長う尻引てゆるゆると殊更びたる御もてなし」とあります。
③柔らかになるさまです。
ゆるくなるさまです。
沙石集(8)に「かの堅かりける物ゆるゆるとなりて、あとかたなくとけて失せにけり」とあります。
④穏やかなさまです。
以下のように使います。
ゆるゆると語り出す
ゆるゆる歩を進める
では、ゆるゆる参ろう
心のゆるゆるした人
「ゆっくり」の意味
「ゆっくり」は、動作・運動が時間をかけて行われる様です。
急ぐことなくことを行う様です。
「のんびりした様」です。
また、時間・空間・気持などに余裕がある様です。
以下のように使います。
ゆっくり発展してきた国
ゆっくり語り出す
ゆっくり歩を進める ゆっくりと歩く
ゆっくり身を起こす
五人はゆっくり座れる 終電にゆっくり間に合う
どうぞ、ごゆっくり
<ゆっくり地震>
地震の揺れが小さいのに、大きな津波を引き起こす地震のことです。
断層運動がゆっくりと進行した場合、そうなります。
「そろそろ」ゆっくり進んだり動いたりする様、 または、その時間がまじかに迫っている様、「ゆるゆる」は急がずのんびりしたさま、「ゆっくり」は、時間・空間にゆとりがあり、気持ちの上でも余裕がるさま
「そろそろ」「ゆるゆる」「ゆっくり」は、類語です。
「遅遅」は、これらの言葉の関連語です。
共通する意味は「少しずつゆるやかに行動する様」です。
「そろそろ」は、時間的に緩やかに行動するだけでなく、静かに、いたわるように、目立たぬように行動する様を表します。
また、「そろそろ時間ですよ」のように、その時刻や時期、または、その状態になりつつあることも表します。
「ゆるゆる」は、細心にではなく、他にこだわらずにのんびりと行う様をいいます。
または、「ズボンがゆるゆるだ」のように「緩んでしまってしまりのない様」という意味があります。
「ゆっくり」は、時間的にゆとりがあるだけではなく、気持ちの上でも余裕がる様をいいます。