静寂は「物音がほとんどしないような、非常に静かな状況のこと」。
周りに人がほぼいないような状況で、音が全く聞こえないようなときに使う言葉です。
静粛は「人々が静かにしようと、私語などを慎んでいる状況のこと」。
人がある程度いるにもかかわらず、静かな状況が実現しているようなときに使う言葉です。
こちらは割と遭遇する状況です。
「静寂」の意味
静寂とは、物音がほとんどしないような、非常に静かな状況のことです。
基本的には辺りに人がほぼいないような状況で、音がするような原因が存在しないケースで使うことが多いです。
したがって、日常生活を送っている中で、実際に静寂を感じる機会というのはほぼ存在しないでしょう。
日常の中には基本的に少なからず人がいますから。
「静粛」の意味
静粛とは、人々が静かにしようと、私語などを慎んでいる状況のことです。
人がある程度いるにもかかわらず、意図的に静かな状況を実現させようと、みんなが協力しているケースを指します。
静寂は自然と静かな状況が発生しているのに対して、静粛は意図的にそういう状況を発生させようとするので、そこに大きな違いがあるでしょう。
「静寂」と「静粛」の用法や用例
「かなり田舎の方までやってきたが、ここまで来ると人の気配がほとんどなくて、かなり静寂を感じる。
別の言い方をすると、不気味さも存分に感じるわけだが。」
「うちの会社では、集会で社長が話をしようとすると一気に静粛な感じになる。
それだけ社長には威厳があるかもしれないな。
実際、こういう場面を経験すると気持ちがいいものではないだろうか。」
静寂と静粛は起きている状況は同じ
静寂と静粛に関しては、結果的に静かな状況が実現するので、発生している結果は同じと言えます。
しかし、静寂は自然と静かな状況になっているのに対して、静粛は人々が協力して意図的に静かな状況になっているので、そこには差があります。
静寂に遭遇する場面は少ないですけど、静粛というケースであればそこそこありえると言えます。