「事例」と「実例」の違い・意味と使い方・由来や例文

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事例は「前例と言えるような過去に発生した事実のこと」。

過去に起きた事実に関して、例として使えるようなものを指しています。

実例は「実際に存在した例のこと」。

意味としては事例とあまり変わりませんが、実際に存在したという点が実例という言葉のポイントと言え、特徴です。

ただ、事例との使い分けはちょっと難しいでしょう。

「事例」の意味

事例とは、前例と言えるような、過去に発生した事実を指しています。

過去に起きた事実とされているものを前例として使う際に事例という言葉を使用するわけですが、過去に起きた事実とされているものが、本当に発生したものかは問われていません。

つまり、事実とはされているものの、その状況が実は存在していない可能性もあるのです。

「実例」の意味

実例とは、実際に発生した例のことです。

実際に発生したとされているので、その例自体は本当のことであり、嘘ではありません。

事例の場合には、起きたとされる事実が嘘である場合も含まれますが、実例に関しては本当に起きたとされるもののみを扱うこととなっています。

したがって、そこが実例という言葉の特徴と評価できるわけです。

「事例」と「実例」の用法や用例

「この製品を使用した人がケガをした事例があるようだが、この事例自体が本当のことなのかちゃんと調べる必要があると思う。

そうしないと正確なデータにならないからな。」

「この場所で過去に何度も交通事故が起きているらしい。

そういった実例が多く報告されている。

だから、ここは交通事故が起きる原因が存在している場所と言えるのだろう。」

事例と実例はかなり似ている

事例は過去に起きた事実とされる例のことで、実例は過去に実際に起きた例のことです。

同じような意味であり、区別はちょっと難しいですけど、事例は嘘であるケースを含んでいるため、それが事実ではないかもしれない可能性があります。

実例は絶対に本当のことであると言えるので、そこで両者を区別していくと良いと言えるでしょう。

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