粗相は「不注意から過ちを犯してしまうこと」。
何らかのミスをしてしまう状況を指しており、かなり大雑把な意味の言葉と言えます。
失態は「何らかの失敗をして、恥ずかしい思いをすること」。
恥ずかしさを感じるような部分が必要であるため、全ての失敗において使うことができる言葉ではない状況です。
ここは失態の特徴とも言える部分です。
「粗相」の意味
粗相とは、不注意によって、何らかの過ちを犯してしまうことです。
簡単に言えば、注意を怠ったことにより、ミスをしてしまった状況を指しています。
こういったケースは日常の中で割とあると言えるでしょうから、いろいろなケースで使用できる言葉と評価できます。
意味としては大雑把ですけど、使う場面は判断しやすいはずです。
「失態」の意味
失態とは、何らかの失敗をして恥ずかしい思いをすることです。
単に失敗をするだけではなく、恥ずかしい思いをする必要があるため、この失態に該当するケースはそこまで多くはないかもしれません。
ただ、人生の中では恥ずかしい思いをするほどの失敗をするケースは少なからずあるはずなので、失態を使うケースはそこそこある可能性が考えられます。
「粗相」と「失態」の用法や用例
「この前、上司の家に行ったときに出されたお茶をこぼしてしまって、床を汚してしまったんだ。
こんなときに粗相を働いてしまうとは、本当に注意が足りないと思ったよ。」
「先日、会社の会議に遅刻をしてしまって、そのときに遅刻をしたのは俺だけだったから、会議室に入ったときのみんなの視線が痛かったな。
あんな失態は2度としたくないと感じたよ。」
粗相と失態はどちらも失敗を表している
粗相と失態に関しては、どちらも失敗を表す言葉と言えます。
しかし、同じ失敗でもその中身に関しては微妙な違いがあります。
粗相は不注意によって引き起こされるという特徴がありますし、失態は恥ずかしい思いをするという特徴があります。
したがって、そういう部分で2つの言葉には違いが存在しているので、ここで区別をしていくと良いです。