資本主義は「自由主義経済をもとにした経済体制のこと」。
財やサービスの価格、そして労働者の賃金などは市場経済のシステムによって自動的に決まる状況が特徴的です。
政府の介入が必要最低限という特徴があります。
修正資本主義は「従来の資本主義の問題点を考慮し、福祉国家に近い状況を実現しようとする経済体制のこと」。
資本主義の在り方を批判的に捉える考え方です。
「資本主義」の意味
資本主義とは、自由主義経済をもとにした経済体制のことで、従来は資本家と労働者という構図が特徴的でしたが、現代では資本家は企業という言い方をします。
労働者を雇い、彼らを使って利益を上げていくシステムが基本ですけど、法律の範囲内であればどれだけ利益を得ても構わないという特徴があり、格差社会の原因になる場合もあります。
政府の介入はそこまで多くありません。
「修正資本主義」の意味
修正資本主義とは、従来の資本主義の問題点に注目して、その問題点を改善した新しい資本主義としての概念を指しています。
つまり、基本は資本主義ではあるものの、政府の介入がある程度存在する状況に近く、福祉国家の概念により近い考え方と言えるでしょう。
従来の資本主義を否定的に捉えている点が特徴的と言えるはずです。
「資本主義」と「修正資本主義」の用法や用例
「資本主義の経済体制の場合、能力がある人とそうじゃない人で利益の程度が大きく変わる。
それは労働者も同様であり、賃金に大きな差が出てくるだろう。
日本ではそんな格差が顕著なんだよな。」
「修正資本主義を目指せば、資本主義で存在していた問題点は大分解消される可能性がある。
この修正資本主義は世界中で注目されている考え方と言えるだろう。」
資本主義と修正資本主義は共通点がちゃんとある
資本主義とは別に修正資本主義という概念が登場しましたが、この修正資本主義は資本主義の基本的な部分は踏襲しています。
資本主義の問題点と言える部分だけを解消しようとする考えなので、資本主義との共通点は普通にあります。
だから、資本主義と修正資本主義は違いますが、全くの別物とは言えない状況なので、そこは覚えておきましょう。