上るは「単に上に行くことや、増えること」。
「上がる」「出世」「増加」と言い換えると分かりやすいです。
昇るは「天に向かって上がることや地位が上がること」。
「上昇」「昇進」と言い換えると分かりやすいです。
上るは「階段を上る」「台に上る」「社長に上り詰めた」「川の水が警戒水位まで上った」など使われ、昇るは「日が昇る」「やっと昇進出来た」「株が上昇した」などと使います。
「上る」は上の方向に行くことです
「上る」は上の方向に行くこと全般を意味しています。
「昇る」「登る」も上ることですが意味が少し異なる点があります。
「上る」はまず上方向に移動すること、物事が増加したり上向いたりすること、社会的地位が上がること、召し上がれなどの丁寧語で使われることなど多彩に使われる言葉です。
「上る」は自分の行動、「上がる」は行動と結果、「上げる」は他のものが関係します。
「昇る」は天体や社会的地位が上ることです
「昇る」は一義的には「朝日が昇る」「満月が昇る」など天体が天に向かって上がる状態のことを言います。
その他の意味では,「上る」と同じ意味合いで使われることが多く、「昇進」「昇給」など社会的地位の向上や給料の増加にも使います。
「株価が上昇する」は株価が上値を目指して上がることで「下落」の反対語になります。
階段を上って屋上に行き、朝日が昇るのを見た
階段などは「上る」と言い、朝日などの天体が上がることは「昇る」と言います。
いずれも上方向への移動を表していますが、「上る」は自分の行為が主であるのに対して、「昇る」は他力本願的な出来事です。
ですから「昇進」や「昇給」は自分の意思では出来ず会社などの判断で為されるのです。
「朝日が昇る」のも自然界の摂理で起きることです。
上る」は原則自力本願的な行為、「昇る」は他力本願的な出来事を言います
「上る」も「昇る」も上方向に移動することですが、「上る」は「階段を上る」など原則として自分の行為を表しますが、「警戒水位」など一部他力的なことも言います。
「昇る」は他力的なことになり、「太陽や月が昇る」「気温が35度まで上昇した」「昇進・昇給した」「株価が上昇している」など自分の意思とは関係なく起きていることです。