「追及」は、悪事や責任を探ってどこまでも追い詰めることです。
「容疑者を追求する」「責任を追及する」「動機を追及する」「うわさの出どころを追及する」「厳しい追及にたえられるか?」のように使います。
「究明」は、突き詰めて明らかにすることです。
「原因を究明する」「事実関係を究明する」「彼の真の動機は究明されていない」のように使います。
「追及」の意味
「追及」は、後から追いかけておいつくことです。
また、責任などをどこまでも追い詰めることです。
「余罪の追及」「政治献金の追及」「県政の腐敗追及」「警官に追及される」のように使います。
英訳する場合、「Search/ investigation / look closely into/ grill the suspect/ blame 」で訳されます。
「究明」の意味
「究明」は、道理や真理を徹底的に追求して明らかに使用とすることです。
「心理を究明する」「徹底的にウィルスの発生源を究明すべきだ」「がんの原因を究明する」「真相を究明する」のように使います。
英訳する場合、「Made clear/ try to discover/ investigate/ elucidation 」で訳されます。
「追及」の類語
「責める」「咎める・とがめる」「詰る・なじる」「追及」は、類語です。
共通する意味は、「過失や悪い点などを責め非難する」です。
「責める」は、「相手の過失や罪などを指摘して、強く反省を促す」という意味を表します。
「咎める」は、「相手の過失や悪事などを非難する」という意味です。
「詰る」は、「相手の過失や「悪い点を責め立て、問い詰めて非難する」という意味です。
「追及」は、「相手の過失や悪い点の原因や責任などに付いて追い詰め責め立てること」を言います。
「追及」は悪事や犯人などを追うこと、「究明」は物事の道理や心理をときあかすことです。
<「追求」と「追求」と「追及」について>
一般的に、理想や利益などを追う意味では「追求」を用います。
学問や心理を追う意味では「追究」を用います。
悪事や犯人などを追う意味では」「追及」と書き分けます。
「追求」は最も意味が広く、「追究」「追及」の代わりに用いられる場合もあります。
「解明」「糾明・きゅうめい」「究明」は、類語です。
共通する意味は、「物事を明らかにすること」です。
「解明」は、不明な点を明らかにすることです。
「糾明」は、不正や責任を問いただしはっきりさせることです。
「究明」は、物事の道理や心理をときあかすことです。
以上のことから
「追及」は責任の所在を明らかにするという点で、「究明」より「糾明」により近い言葉です。
また、「究明」は真理や道理を明らかにするという点で、「追及」より「追究」より近い言葉であるといえます。