リスクオンは「相場用語であえてリスクを覚悟で取引すること」。
「利益追求」と言い換えると分かりやすい。
リスクオフは「相場用語であえてリスクを避けて取引すること」。
「損失回避」と言い換えると分かりやすい。
この言葉はFXや株でよく使われるようになりました。
昔は「相場の地合いが良い悪い」と表現していたのです。
リスクオンはリスクのある収益の大きい取引をすること
リスクオンはFX・株相場で取引をする場合、より利益が見込める通貨・株を取引することでハイリスクハイリターンを狙うことです。
たとえば、オーストラリアドルやユーロ・ポンドなどの新興国通貨や株を取引します。
また、新興国は通貨が不安定なため、金利を高く設定する傾向がありますので、金利の高い通貨も取引されます。
リスクオフはリスクを回避して安全な金融資産に資金を移動すること
リスクオフはリスクオンの反対の行動をとります。
ローリターンローリスクの取引をするのです。
リスクはあえて取ることはせずに、よりリスクの大きい株を売り、安定資産である国債や金に資金を移動させます。
これらは利益が薄いのですが、急激な価格の変動は普通ありません。
安全通貨とされる円も買われることがあり、ドル円は上昇します。
リスクオンとは相場に安心感が無くなると起き、安心感が形成されるとリスクオフ
相場の安心感とは投資家の心理が投資をしても損失が出る可能性が低いと判断することです。
相場の雰囲気が強気になると、利益追求をしようとリスクオンの動きになります。
反対に相場の地合いが弱くなると、損失回避をしようとリスクオフの動きをとり、損失を回避しようとより安定な国債や金などの資産に投資をすることになります。
リスクとは相場にマイナスに働く要素のこと
リスクとは世の中が逼迫した状態になると生じる、相場にとりマイナスに働く要素のことで、例えば石油が生産過剰でだぶつき価格が低下することや、金融破綻で株が暴落すること・債権金利が低下すること・公定金利が変化すること・疫病が発生すること・要人が後ろ向き発言をすることなどいろいろあります。
リスクが起きると相場が先に判断すればリスクオフの行動がとられます。
反対になればリスクオンになります。