嗜好は、「(ある物を)好む、たしなむ」という意味です。
「嗜好品」と、「品」をつけると、具体的にコーヒーやタバコなどの物品を思い浮かべることが出来ます。
志向は、「心がその物事を命じ、それに向かうこと」という意味です。
「ブランド志向」「上昇志向」など、前に向かうべき物事やジャンルを現す言葉をつけることが多いです。
嗜好とは、(ある物を)たしなむ、好むことです
基本的に飲食物などに関して使われることが多く、しかも栄養を摂取する目的ではなく、その味を楽しむといった理由で口に入れることが多いものに対して使われます。
コーヒーやタバコ、お茶など、本来の食事に添えられるものや、副産物といったものを刺す言葉です。
志向とは、心がその物事を命じ、それに向かっていくことです
「ブランド志向」「上昇志向」といったように、「○○を志向する=○○を目標として考えている」といった意味での使い方をします。
その人が、常に考えていること、意識してそれを目標にしていることを現します。
あの人は安物は使わない、ブランド志向なんだ、あの人は平社員では満足しない、上昇志向を持った人なんだ、といったように、その人の人となりを表す言葉になります。
「嗜好」と「志向」、似ているけど意味の違う、その使い分けの仕方は?
嗜好と志向は、平仮名も同じであり、意味合いも「その人が好むもの」を指しているので、漢字に変換する際に、どちらを使ったらいいのか迷うことがあるかもしれません。
しかし、厳密に言うとその意味は違ったものになりますので、使用する際には注意が必要です。
「嗜好」はその人が好む飲食物など、「志向」はその人が目指すもの、こだわっているものについて使用する!
「嗜好する」という使い方をする時には、食べ物や飲み物が対象になる。
「志向する」という使い方は、目指しているもの、こだわっているものや事柄などが対象になると考えるといいでしょう。
覚え方としては、嗜好は「嗜好品」、志向は「ブランド志向」と言う使い方をする、といった具体的な言葉で覚えておくと、実際に使用する際にわかりやすくなります。