「進歩」は、「進み歩むこと」です。
物事が次第に発達することをいいます。
「科学の進歩は目覚ましい」「技術が進歩する」のように使います。
「進捗・しんちょく」は、「物事が進みはかどること」です。
「仕事が進捗する」「日朝交渉は進捗している」のように使います。
「進度」は、「進行の程度」のことです。
「はか」「はかどり」と同じ意味です。
「学業の進度」「彼は、勉強の進度がひどく遅い」のように使います。
「進歩」の意味
「進歩」は、価値的によりよい状態、または、完璧な状態へと漸進的に進むことを表す言葉です。
「進歩」は、「人間の精神」「文化」「社会」について用いられるます。
この点で、「運動」「発展」「進化」などの類語・関連語とは異なります。
「進歩」「発達」「発展」「進展」は類語です。
共通する意味は、「物事が進むこと」です。
「進歩」は、「科学の進歩は目覚ましい」「彼の英語は進歩していない」「文明が進歩する」のように使われます。
「発達」は、「交通が発達する」「発達した台風が来る」「筋肉が発達している」「文明が発達する」のように使われます。
「発展」は、「経済が発展する」「町の発展に尽力する」「文明が発展する」のように使われます。
「進展」は、「両国の関係が進展した」「捜査が進展を見せた」「事件は思わぬ方向へ進展した」のように使われます。
英語で訳される場合、「Development/ progress /advance/ improvement 」で訳されます。
「進捗・しんちょく」の意味
「進捗」は、「物事が進みはかどること」をいいます。
官位などを進め上らせることを表す場合もあります。
「工事の進捗状況」「橋の工事は進捗している」のように使います。
「捗・ちょく」の字義(漢字の意味)は、「おさめる」「うつ」です。
「仕事がはかどる」という意味は日本で発生しました。
英語で訳される場合は、「Progress/ advance/ make progress」で訳されます。
「進度」の意味
「進度」は、「進行の程度」を言います。
「はか」「はかどり」のことです。
「進度」と「進み」は、類語です。
共通する意味は、物後事が前に向かって動いていく「速さ」「度合い」のことです。
「進度」は、「授業の進度が速い」「隣のクラスと進度がちがう」「作業の進度を調整する」のように使います。
「進み」は、「授業の進み方が速い」「進み方がちがう」「作業の進み方を調整する」「筆の進みが遅い」のように使います。
英語で訳される場合、「Degree of progress /progress 」で訳されます。
「進歩」は前より上段階に進むこと、「進捗」は仕事の進行を表し、「進度」は学業の進行を表します。
類語の「発達」「発展」「進歩」は、技術・学問・文化について物事が進んで前より上段階に入ることを意味します。
「進度」は、学業や習い事などの「進歩」「上達」の意味で用いられます。
一方、類語の「進み」は、「進行の程度」という意味もありますが、「進む」といいう動詞本来の意味から、「前方に動いていくこと」「前進」という意味です。
「進度」は、「物事の進行の程度・具合」という意味で用いられます。