「精神論」と「根性論」の違い・意味と使い方・使い分け

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精神論は「物事を解決したりする際に精神力に訴える理論のこと」。

精神を鍛えさえすれば物事は上手くいくといった理論ではあるものの、論理的な発想ではありません。

根性論は「物事を解決したりする際に根性に訴える理論のこと」。

精神に訴える点との違いはほとんどなく、どちらかと言えば割と現代的な呼び方と言えるでしょう。

「精神論」の意味

精神論とは、物事がうまくいくために精神的な部分に訴えるような考え方のことです。

逆に物事がうまくいかない理由を精神的な部分に見出そうとする理論と言えます。

精神面というのは非常に抽象的であり、そもそもどのように捉えるのが妥当か?という部分すら見えてきませんから、そういったところに理由を見出しても、本当にそれが理由か?どうかの判断はできないという問題点があります。

「根性論」の意味

根性論とは、物事がいくために根性に訴える考え方のことですけど、物事がうまくいかないときに根性が足りないなどの理由で否定する際に使います。

意味としては精神論にかなり近いですが、精神論という言葉自体をより具体化させたものとして、あとになって登場した呼び方と言えます。

根性論という言葉の方がよりその中身を理解しやすいと言えるでしょうから。

「精神論」と「根性論」の用法や用例

「昔は精神論がよく使われてたな。お前がダメな理由は精神がたるんでいるからだとか言われたものだけど、今になって思えば誰でも言えることしか言ってなかった気がする。」

「最近の上司は根性論をよく使うよね。具体的な理由でダメ出しをするのではなくて、根性が足りないからとか、そういうことしか言わない。

だから、何も解決しないというのはよくあること。」

精神論と根性論は意味としてはほぼ同じ

精神論と根性論というのは言葉こそ違いますけど、意味としてはあまり変わりません。

違いがあるとすれば精神論という言葉よりも根性論という言葉の方が後になって使われ始めたということでしょう。

精神論自体は昔からあったものの、精神論という言葉自体がやや抽象的なため、根性論という言葉が使われ始めたという経緯があり、若い人ほど根性論という言葉の方が馴染みがあるのではないか?と思われます。

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