「繁忙期(はんぼうき」とは、忙しい時期のことを指す言葉です。
繁忙期の「繁」という文字が、「繁栄」「繁盛」という熟語を持つことから、
重に商売や仕事について、忙しい時期というように解釈されています。
「繁」には「ごちゃごちゃしている」「回数が多い」「たくさん増える」
「煩わしい」という意味もあります。
つまりは、ごちゃごちゃして、忙しい時期ということで、
仕事に追われて、お店や会社がごったがえすような
状況を意味する言葉です。
「繁忙期の」同義語
良く使われる「かき入れ時」という言葉にも、言い換えられると思います。
かき入れ時というのは、漢字で書くと「書き入れ時」となります。
ちょっと見ると、変換間違いかと思ってしまいますが、
売り上げを帳簿に書き込むのが忙しいという意味で、「書き入れ」になるのだそうです。
ずっと「お金を掻き込む」ようなイメージで「掻き入れ時」だと思っていました。
「繁忙期」の使い方
繁忙期の使い方としては、このようなものがあります。
「冬休みは、スキー場にとっては、一番の繁忙期だ。」
「繁忙期のホテルでは、連日満室が続いています。」
「繁忙期を迎えるにあたって、今からアルバイトを確保しておく必要がある。」
「そろそろ繁忙期に備えて、仕込みを増やしておこう。」
すべて、「かき入れ時」に入れ替えられますね。
「繁忙期」の反対語
繁忙期の反対語としては「閑散期(かんさんき)」という言葉があります。
閑散としているというのは、人がいない、静かな状態のこと。
普段は人が多いけれど、今日は閑散としている・・・というような
使い方をすることが多いようです。
人がまばらだとか、静まり返っているというような状態です。
閑散期の「閑」というのは、「暇(ひま)」という意味を持っています。
「閑散」という熟語だと、ちょっと寂しい気持ちがしますが、
「有閑マダム」というと、ちょっと優雅でうらやましい気がします。
閑散期の場合は、お客さんやオーダーが少ない時期になるので、
特別にプロモーションを出したりする会社などもあると思います。
「利用をするなら、閑散期を狙うとお得。」
なんて言い方もできますね。
「繁忙期」英語では何という?
英語の場合は、
繁忙期は Busy season
閑散期は Off season
といいます。
英語にすると、シンプルでとってもわかりやすいですね。
繁忙期は、忙しくて目が回るような時期のことを表す言葉ですが、
会社にとっては、売上がぐーんとアップする、大切な時期。
大変喜ばしい時期を意味する言葉だと思います。