「追求」と「追及」と「追究」の違い・意味と使い方・使い分け

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「追求」は、どこまでも目的のものを追い求めることです。

「幸福の追求」「利潤の追求」のように使います。

「追及」は、後から追いかけて追いつくことです。

また、責任などをどこまでも追い詰めることです。

「余罪を追及する」「追求権」のように使います。

「追究」は、学問などを尋ね極めることです。

「真理を追究する」のように使います。

「追求」の意味

「追求」は、目的のものを得ようとどこまでも追い求めることです。

「追求」は、多くの場合、「幸福」や「利潤」や「快楽」や「理想」などに対して使われる言葉です。

「快楽を追求する」「理想を追求する」「幸福の追求」「資本主義は、利潤の追求に走るものです」のように使います。

英訳する時、「pursuit」で訳されます。

「追及」の意味

「追及」は、悪事や責任を探ってどこまでも追い詰めることです。

「うわさの出どころを追求する」「警官に追及される」「厳しい追及に合う」「容疑者を追及する」「責任者を追及する」「犯行動機を追及する」などと使います。

「追及」の類語には、「責める」「咎める」「詰る・なじる」があります。

共通の意味は、「過失や悪い点などを責め非難する」です。

「責める」は、過失や罪を指摘して、強く相手の反省を促すことです。

「咎める・とがめる」は、過失や悪事を非難することです。

「詰る・なじる」は、過失や悪い点を責め立て、問い詰めて非難することです。

「追及」・・過失や悪い点の原因や責任などについて追い詰めて責め立てることです。

英訳では、「to blame」で訳されます。

「追究」の意味

「追究」は、未知の物事をどこまでも探って明らかにしようとすることです。

「追究」は「追窮」とも書きます。

「追窮」は、不確かなことをどこまでも極めることです。

「宇宙の法則の追究」「原因の追究」「学問の本質を追究する」「美の本質を追究する」のように使います。

「追究」の類語には、「探求」「研鑽」があります。

共通の意味は、学問を深く研究することです。

「探求」は、物事の真理のあり方を見極めるために詳しく調べるせることです。

「追究」は、解からないことを明らかにすることです。

「研鑽」は、学問などを着実に研究することです。

「追究」は、「Study/investigation 」などで訳されます。

「追求」は幸福と利潤を追い、「追及」は悪事を追い、「追究」は未知のものを調べ追い求めること

一般的に、「理想」や「利益」や「幸福」や「快楽」などを追う場合、「追求」を用います。

「悪事」や「犯人」などを追う場合は、「追及」と書き分けます。

追い詰めて責め立てることをいいます。

「学問」や「真理」や「本質」などを追う場合は、「追究」を用います。

しかし、「追求」は、幅広く用いられ、「追及」や「追究」の代わりに用いられることもあります。

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